表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オモテはとても清楚な彼女、ウラはVTuberの桃坂カスミ  作者: 風凪漆黒
第1章 始まりー始まりー
1/22

~とてもとても面白いラブコメの始まり~

桃坂カスミと出会ったのはつい先日のこと。

俺は親のもとを離れて、少し遠い学校に入学した。

「ここか・・・」

俺は今ある人の家の前にいる。そこは親の友人の家。桃坂、という人の家。

手に持っていた地図をみた後、家を見た。

「豪邸・・・」

俺は親がなんでこんな豪邸を持っている人と知り合いなのか知りたくなってきた。が、これはまた今度。

俺は恐る恐るインターホンを押す。

ピンポーンとインターホンから聞こえる。

「はい。」

向こうからは声が低く、大人の男の人のような声が聞こえてきた。

「進藤です。」

俺は自分の名前をなると、

「進藤くん、待っていました。どうぞ中へ。」

男の人が言うと、大きな門がガラガラと開く。

俺はそのまま敷地に入っていく。

広い庭に噴水。豪邸だ・・・。

俺は今日からここで寝て、ここから学校に行き、帰って来て、ここで食事をする。

めっちゃどきどきする。

俺はそんなことを考えながらも、いつの間にか家の扉の前に着いた。そこには、この家の主であろう人。スーツを着た男の人。

「ようこそ、進藤くん」

俺を迎えてくれたのは、桃坂さん。この家の主。

「こんにちは。今日からお世話になります。」

俺は一礼をすると、桃坂さんは家と案内してくれた。

廊下を歩いていく。

「今日から君がこの部屋を使うといい」

部屋のドアの前で言うと、あと、と桃坂さん続けて言った。

「私は別荘にいる」

「別荘?」

「あぁ、私は基本別荘に住んでいるんだ。だからここはゆっくり過ごせばいい。」

別荘ってめちゃくちゃ金持ちじゃんと思いながら話を聞いていた。

ん?俺ここ1人?そう言えば廊下を歩いてる時は1人も見かけなかったな。

「それじゃ私は仕事に戻るね」

そう言って、桃坂さんは仕事に戻って行った。

俺はまず荷物を部屋に置くと、この家がどれだけ広いか気になるので探検的なのを初めて見る。

「まずはこの部屋」

扉を開けるとそこは、空っぽの部屋。

「なんだ、なんかあると思ったけど」

そのまま廊下を歩いて行こうとした。とその時、

「それじゃあ、みんな!また明日ね!」

1個奥の部屋でとても大きな女の人の声がした。

なんだなんだ!?と思いながらも、その部屋の前に立つ。

俺は少し扉を開け、その隙間から覗くとそこには、1人の少女。サラサラの桃色の髪に、透き通る瞳、スラッとした体。

「桃坂カスミでした!また明日も配信するからね!バイバイ!」

また大きな声が響く。

俺はそのままずっと少女、桃坂カスミという人を眺める。

と桃坂カスミはこっちに気づいてしまった。

俺はなぜか咄嗟に扉を閉めた。

すると、バタバタと部屋を走り回る音が聞こえ、桃坂カスミは扉を開けた。

「見た?」

「見た」

俺と桃坂カスミが初めて会話した言葉は「見た」だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ