草薙悠弥と日本の稲
掲載日:2020/09/21
――時間は昼。
――場所は田。
――草薙悠弥は稲を見ていた。
広がる稲、日本の田園風景。
(稲だな)
眼前いっぱいに広がる稲穂。
その広さは海を思わせた。
風に揺れてなびくたくさんの稲穂は波のよう。
(いい光景だ)
珍しい光景ではない。
どこにでもある光景だ。
(それもまた良し)
日本人の生活を支える稲。
稲は食料である。
稲は生活を支えるものである。
稲は多くの元となる。
米、ぬか、わら、もみがら。
様々な用途に使えるのだ。
米は日本の主食。
ぬかは漬物などの発酵材料に使われる。肥料や油にも使われる。
わらは、飼料や肥料。たわらやぞうり、紙など幅広く使われる。
もみがらは、充填材、燃料などにも使われる。
稲は米!! 米最高。
米最高ではあるが、稲は米の他にも様々な形で使われるのだ。
日本の生活を支える稲。
そう思うと、この稲の風景がより潤って見える気がした。
昔からある光景、新しさはないが。
(それもまた良し)
海のように広がる稲穂の光景が、自然と連綿と続くその営みが、良いと改めて思った。
風揺れる
生を支える
稲穂波
風のように、草薙は太陽へ向けて歩き出した。




