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73 冬から春まで

 今日は、子供達が待ちに待ったクリスマスの日、12月25日になった。


 今回は2回目のクリスマスなので、子供達の親に、プレゼントを用意して貰っている。親がいない孤児院の子供達には、親代わりであるアンズとロミが用意している。


 ワタシは、今回が初めてのクリスマスであるドワーフの子供達に、アース産のニット帽と手袋をあげる予定だ。それと、大きなケーキも用意しているよ。


 そして今回から、学校の教室を使うことになった。それぞれ子供達は嬉しそうにプレゼントを貰い、待望のケーキを食べる。


 おそらく、クリスマスケーキを初めて見るドワーフの子供達には、セシルやリノアが食べ方を教えてあげている。


 甘いケーキはお母さん達にも人気があるので、それ目当てで来ている人もいるね。


 そしてワタシが気がついたのは獣人とエルフは大人になっても、耳をピコピコさせてながらケーキを食べていた。


「アンズ、最近の子供達の様子はどう?」


「はい。みんな元気で勉強を学んでいます。」


 この星の子供達はみんな素直で、良い子が多いね。何より勉強を教えて貰う事が嬉しいみたいだ。


 そして夜遅りお開きになった。ちなみに食べ切れなかったケーキは、お土産としてみんな持ちかえったよ。





 そしてオリンピアはヒカリ元年が終わり、ヒカリ2年を迎えた。


 年が明けると、先ず住民は女神ヒカリ様に祈りを捧げる為に、各々教会へ足を運ぶ。


 その時、神父とシスターに何やら吹き込まれたんだろうね。ワタシの腕輪の信者カウンターが、211/300になっていた。


 お正月は住民が完全に3日間の休みになるので、お酒を飲む者、チェスやダーツで遊ぶ者に別れて過ごす。


 ワタシはそのどちらでもなく、部屋でこたつを作って、火の精霊に温めて貰い、シズクとサーシャエレナの面子で麻雀をやって過ごした。


 ちなみに結果を言うと、サーシャの一人敗けだよ。彼女だけ生身なので、最後は体力が続かなくて負けたね。


 勿論、部屋にはゼロ達親子もいるよ。そしてなぜかレベッカいて、ゼロとチェスをやっていた。


「何でレベッカがチェス出来んの?」


「せいれいさんに、おしえてもらったんだよ。」


「じゃあなぜ、ここにいるの?」


「そんなのここが、あたたかいからにきまってるじゃんよ。」


 そんな胸を張って言われてもね。


「まあ、別にダメではないから良いんだけど。」


 結局ワタシは3日間、ほとんど部屋から出ずに過ごしてしまった。


 ワタシとは逆に、冬の間もドラン達は船作りを続けていた。


「春には完成させたいからな。」


 そうドランが言っていたよ。別に焦らなくても良いと思うんだけど。


 ベイスとドンガはこの冬、麦焼酎を完成させる気だね。


 毎晩、ワタシの屋敷のキッチンで夜な夜な会のメンバーが、試飲と言うなの飲み会をしている。もちろんドラン達もいるよ。


 今年も雪が降ることもなく、火の精霊のお陰で比較的暖かな冬を過ごし、4月1日、春の収穫祭を迎えた。


 ワタシ達は4回目だけど、ドラン達、ドワーフには初めての収穫祭になる。


「アカリ代表、船を冬の間に完成させたかったが、少し時間が足りなかったぜ。」


「でも完成間近なんでしょ?」


「ああ、この収穫祭ってのが終わったら、直ぐに完成する予定だ。」


 タイミング良く、マリンが空中をふよふよと浮いてワタシ達の所へやって来た。


「やあアカリ、久しぶり。」


「ん。久しぶり。マリン、船が後少しで完成するんだけど、出来あがったら人魚族がアルゴス港で使ってね。」


 マリンは少し真面目な顔をして、


「アカリ、実は相談したいことがあるんだ。」


「珍しいね。何?」


「この前の噂を流す作戦で、砂糖や塩が海に住む連中達に爆発的な人気になってしまってな。それで奴等は沢山アタイ達と取引がしたくて、アルゴス港の近くに根城を変えたんだ。」


 住みかを変えるって、どんだけだよ。


「それで問題なのが、人魚族が砂糖や塩を仕切っているのが気に入らないって言う連中がいるんだ。」


 そりゃ面白くない連中も出てくるだろうね。


「ワタシ達は戦う力がそこまでないから、アタイ達人魚族は、アカリの下につくから、守って欲しいんだ。」


 そんなことしなくても、アルゴス港に何かあったら、全力で助けるけどね。何よりも彼女達は安全を手に入れたいんだろう。


「シズクはどう思う?」


 こう言う時はシズクだ。


「彼女達が我々の言うことを聞く代わりに、我々は安全を提供するとゆうことで問題ないかと。」


「その連中は、すぐにでも動きそうなの?」


「そんな事はないと思うぞ。」


「それじゃ、収穫祭が終わって船が完成したら、処女航海ついでにそいつらの所へ行ってみるか?」


「しかし、奴等の住みかは海の中だぞ。」


 そりゃそうか。


「シズク何か良い方法はないかな?」


「船に姫様の結界を張れば、海の中も自由に移動できるでしょう。」


 潜水艦みたいになるって事かな。なんか凄くワクワクして来たね。


「それじゃ処女航海は、そいつらの所へ行くってことで良い?」


「ああ、わかった。」


「と言う事なんで、ドラン達も一緒に船に乗ってね。」


「それはもちろんだ。操縦や性能チェックがあるからな。しかし、船が海の中を移動するとは驚きだぜ。」


「魔法だから、何でもありなんだよ。」 


「それじゃあ船の事はこのくらいにして、先ずは収穫祭を楽しもう。」


「そうだな。」


 そう言うと、マリンはふよふよとレティス達のいるところへ向かった。


 それから、恒例の1日目は住民全員で収穫をして、2日目に精霊達による仕上げをする、いつも通りトラブルもなく終わり、3日目は、全員で楽しんで終了した。


 ワタシが感じた収穫祭の印象だけど、今回で4回目って事もあり、準備や段取りがスムーズに行われていて、実に快適な収穫祭だったよ。


 


 



 

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