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72 キラービーと魔動車

 3人で、クイーンビーが生息するお花畑までやって来た。すると、サーシャが直ぐ異変に気がつく。


 それはレベッカの所にいる働き蜂よりも、2倍くらいの大きさの蜂達が、クイーンビーの巣を襲っていたからだ。


「どうやらあれがキラービーみたいですね。」


「シズク、サーシャ、クイーンビーを助けてあげて。」


「かしこまりました。」


「お任せください。」


 それぞれ返事をすると、素早く動き出した。


 シズクは土の弾丸でキラービーの頭を的確に撃ち抜いて倒している。一方、サーシャは愛用のレイピアを使って頭をひと突きにしている。


 やがて、お花畑にはキラービーの姿が見えなくなった。


「どうやら、全て倒したみたいだね。サーシャ、キラービーの死体から、風の魔石を回収してくれる?」 


「わかりました。」


 そう言うと、サーシャは直ぐに死体から、魔石を取り出しにかかる。  


「シズク、今回無事だった巣が、またキラービーに襲われないかな?」


「おそらくキラービーは蜂蜜を狙ってここを襲ったのでしょう。また襲う可能性は高いでしょう。」


「持って帰りたいんだけど、レベッカが新しいクイーンビーはいらないって言ってたんだよ。シズク、どうしたら良いかな?」


 確か、今いるのを増やすからいらないって言ってた気がするね。


「まあ、連れて帰っても問題ないでしょう。姫様、生き残った巣に結界をお願いします。」


 ワタシはシズクの言う通りに、生き残っている巣に結界を張る。


「それでは私が持ち帰ります。」


 シズクが異空間から大きな箱を取り出して、巣を全てしまった。


「アカリさん、全ての魔石の回収終わりましたよ。それからキラービーの死体は燃やしました。」


 そう言うと、サーシャはシズクに取ってきた風の魔石を渡した。


「サーシャ、実力を試すどころじゃ無かったね。」


「そんなこと無いですよ。少し前の私ならキラービーは手こずる魔物でしたから。」


 サーシャがあっさり倒していたから、キラービーって弱いと思っていたんだけど、もしかしてそこそこ強いのかな。


「それじゃ、レベッカの所に行こうか。」


 シズクの転移でレベッカのお花畑まで来る。直ぐにワタシ達に気がついた彼女は、


「あら、あかり、まだはちみつはとれてないわよ。」


「レベッカ、実は結界の外にあるお花畑のクイーンビー達が、キラービーに襲われていたのを助けたのよ。それでここに巣を置いても良いかな?」 


「そういうことなら、しょうがないわね。」


 レベッカも事情を察してくれたので、シズクが次々とクイーンビーの巣を置き始める。


「只の女王蜂と働き蜂になっているから、安心してね。」


「わかったわ。」


「レベッカ、それじゃ後はお願いね。」


「まっかせなさい。」


 そう言ってレベッカは胸をぽんっと叩く。


 レベッカと別れて、次はドランの所に向かう。


「そう言えば、魔石にマナを補給する件はどうなったの?」


 工業区に行く途中に気になったので、シズクに聞いてみた。


「申し訳ありませんが、まだ解決していません。今考えているのは、少しずつ周囲のマナを吸収するマナドレインの魔方陣を魔石に刻ざんで補給しようかと。」


 とりあえずは魔方陣を開発者するまでは、精霊に補給をお願いするそうだ。


「別に急いでないから、シズクの納得するようにやってね。」


 そもそもワタシには意味が分からないから、口を挟めないしね。話をしていたら、工業区へ到着する。


「ドラン、キラービーの魔石取ってきたよ。」


 ドランは驚いているが、やはり風の魔石が気になるのか、


「もう、取ってきたのか、早速見せてくれ。」


 シズクが20個ほどのキラービーの魔石をドランへ渡す。


「うむ。十分だな。これでジドウシャと言う乗り物が作れる。」


「やっぱり、あの本を参考にしたんだね。」


「ああ、ジドウシャっていうのを参考にさせて貰う。先ずは魔石に魔方陣を書いて、スピードを調整出来るようにする予定だ。」


 ドランはどや顔で説明する。


「これで、街中の移動が楽になるぞ。」


 それから数日後、ドランから、乗り物が出来たと連絡が入ったので、ワタシとシズクは早速工業区へ向かう。


 それはバスみたいにでかいオープンカーで、20人位を運べそうな乗り物だった。


 ドランが説明する。


「とりあえず、出来るだけ沢山乗れるように大きくした。この前言った、魔石に魔方陣を書いてスピードを調整出来るようにしてあるぞ。」


 勿論、ブレーキもついているらしい。


「ただ、マナの補充だけは精霊様にお願いするしかねえがな。」


 その内、別の方法が見つかるよ。


「この乗り物の名前は魔動車にした。それじゃ、アカリ代表、早速試運転と行こうぜ。」


 ワタシとシズクの他に、ドランと弟子達20名近く乗った。


「これがハンドル、これがアクセルとブレーキだ。」


 ドランが説明しながら、魔動車を出発させる。


「最初は安全の為、スピードがでないようにしている。その内運転に慣れたら、もっとスピードをあげれるようにする予定だ。」


 そして魔動車は、居住区まで整備された道を時速50キロで走ると、5分足らずで着いた。


「これは移動が楽になるぞ。後は危険だから、子供達が道に入らないように徹底させるだけだぜ。」


 そして次の月から、居住区から工業区、居住区から農業区への2台の魔動車が走るようになった。


 ワタシ専用に1台が渡された。屋敷の庭に置いてあるよ。主に子供達を楽しませるのに役立っているね。


 ワタシはシズクもいるし、ゼロもいるから特に使い道がないからね。特別な時用らしい。


 後、1つだけ気になるのが、他の魔動車の色は白なのに、ワタシの専用車は赤いって事だね。







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