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33 女神様パルテア王国へ

 獣人の子供達が、オリンピアに来てから3日がたった。


 その3日間のワタシは、特に何をしたわけでもなく、いつも通りにゼロ達をもふったり、教会の子供達の様子を見たり、精霊達とトランプをしたりして、相変わらず天使達に働かせて、自分は遊んでいる。


 孤児院の院長になったアンズは、子供達に厳しいというより優しいタイプの院長で、すぐに子供達の信頼を勝ち取った。


 子供達同士は、すっかり仲良しになり、お互い年の近いもの同士のグループが出来て、話をしたり、トランプをしたりしている。


 勉強の方は獣人は、獣人語と共通語が話せ、獣人語の読み書きは、カイとサラだけ出来て、他のものは喋れるだけだ。


 共通語の方は人族の街で生活をしていたので、日常会話程度は、喋れるらしい。とりあえず、エルフの子供達と同じ授業を受けさせることにした。


 孤児院と学校の建築は、場所選びの後は土台の強化に、しっかりと時間をかけていた。


 ベイスいわく、学校は住民が増えたら増設する可能性が高いため、最初からしっかりした土台にしておくらしい。最近のベイスはもの凄く優秀に見える。


 ライとレフィは、相変わらずエルフの警備隊を鍛えている。その過程で森へ出向いて、いのししやダークベアーなどを狩って、お肉や皮、魔石を住民に提供する、貴重な役目をこなしている。


 そして今日も朝起きてから、もふもふしてるとシズクがやって来る。


「姫様。おはようございます。」


「ん、おはよ。今日は転移先のパルテア王国ってとこに行くよ。」


 理由は簡単。要は退屈でそろそろ刺激がほしいからね。


「畏まりました。。朝食後、準備があるので1時間後に出発しましょう。」 


 突然決めたのに、すぐ予定を立てている。流石はシズクだ。そして、すっかりワタシの制服になった赤ジャージに着替えて、キッチンに向かう。


 サーシャに、部屋の前でワタシを待つことを止めさせた。ワタシは堅苦しいことが好きではない。

彼女にはもっと気楽でいて欲しいからだね。まあ、要は遠慮するなということだ。


 サーシャはもっと強くなりたいらしく、時間があれば、レフィとライの特訓を受けているるらしい。


 キッチンに着いて、


「おはよ。」


「「おはよございます。」」


 朝食を食べ終わり、セバスが淹れた紅茶を一口飲んで、


「今日は、ワタシもパルテア王国に行くよ。」


「了解よ。すでに、シズクから念話で連絡が来て準備しているわよ。」


 やっぱり、いつも天使達の準備がいいのは、念話で連絡が入っていたんだね。


 シズクが出発の準備中、レフィとサーシャの3人で紅茶を飲みながら、女子トークをして待っていた。


 ライは自警団へ出勤、ベイスは孤児院の建設。男共に働かせて女子は待ったりトーク、理想的な環境だよね。


 そのまま1時間が過ぎたので、皆で玄関に向かう。シズクが準備を終えて待っていた。


「よし、シズクお願い。」


 転移魔法を唱え、湖に飛んだ。目の前には湖が見える。水が凄く透き通っていてとても綺麗だね。しばらく見ていると、その水が盛り上がり人の形になった。


「アカリ様。ようこそお出で下さいました。私はこの湖に住む水の精霊です。」


「ん。ワタシはアカリだよ。シズク達がお世話になったようね。今度、オリンピアへ遊びにおいで、歓迎するから。星脈を通れば速いからね。」


「大変名誉なことです。是非、伺います。」


「ん。待ってるよ。ところで本当に綺麗な湖だね。魚はいるの?」


「沢山生息していますよ。」


 よし。ワタシは釣り道具を召喚する。餌は面倒なのでルアーね。


「決めた。今日は気のすむまで釣りをする。」


 もちろん食べる為ではないよ。食べる為なら、レフィの電撃でいいからね。もちろんワタシが楽しむ為と釣った魚をディーネの湖に、持って行こうと思ったからだよ。


「あなた達はどうする?」


 ワタシが聞くと、シズクはワタシに付き合ってくれて、レフィとサーシャは、狩りで肉の調達をするそうだ。


 釣り道具をもう1セット召喚してシズクに渡す。


 ワタシとシズク、レフィとサーシャの2組に別れて行動する。


 ワタシは、とりあえず適当にルアーを飛ばしてみた。すると、すぐに食いついた。釣り上げてみるとフナに似た魚だった。シズクの方も同じですぐに釣れたみたいだ。


 ここの魚は人が全くいないので、全然スレてなんだろうね。これでは詰まらないから水の精霊に、


「水の精霊さん。これじゃ入れ食いで詰まらないから、調整出来ないかな?」


「では、魚に警戒心を、与えて見ましょう。」


「ん。ヨロシクね。」


 それから、ホクホク顔のレフィ達が戻って来るまで、2人で20匹位釣り上げた。昼食を食べながら、


「狩りはどうだった?」


「バッチリよ。充分な量のお肉が調達できたわ。」


 そして、食後にまったりしていると、


「探査魔法に、人の反応があります。」


「何処に?」


「ここから、ゴドアナ樹海のほうに、5キロほど行ったところです。かなり弱っていて危険な状態です。」 


 大変だ。とりあえず助けてあげたい。


「すぐ助けに行こうか。」


「はい。反応があった所は毒を持った魔物ばかり出る地域です。姫様は大丈夫だと思いますが、一応注意していてください。」


 ワタシはコクリとうなずく。なんだか、人が危険な状態だというのに、ワクワクしていて不謹慎なワタシがいる。



 急ぎだったので、ワタシはシズクに抱っこしてもらい、サーシャは、レフィの重力魔法で軽くして、お姫様抱っこして飛んだ。


 ちなみに天使の翼は、隠蔽魔法が掛かっていて見えないよ。サーシャには浮遊魔法で飛んでいるように見えるだろうね。






 

 

 

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