表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/77

27 サーシャの実力

 (サーシャ)


 シズクさんは、私の戦闘力をテストするみたいだ。少し緊張するわね。


「わかったわ。」


 腰にさしてる愛用のレイピアを抜いて、アースリザードという魔物に向かって構える。


 初手合いで、相手の実力が解らない時は、先手を取るのがエルフの戦士の戦い方だ。


 素早く動き、レイピアで首の辺りを突く。しかし、鱗が固くて刺さらなかった。シズクさんは、あんなに簡単に首を落としたのに、まさかこんなに固かったとはね。


 攻撃されたアースリザードは、魔法で土の塊を作り、私に向けて飛ばす。素早く避けると、後ろの木に当たり、木っ端微塵に砕けた。


 あんなのに当たったら、生きてはいないわね。


 ちょっと前の私なら、ここで諦めて逃げていただろうが、訓練でレフィさんが教えてくれた技、レイピアに炎を纏わせ、アースリザードの眉間めがけて突いた。今度は、レイピアの先端が脳まで届き炎で焼いて、暫く苦しんだのち、アースリザードは動かなくなった。


「なかなかやるわね。魔法剣士みたいでカッコいいじゃない。」


 レフィさんに誉められたわ。彼女に教えてもらった技だけどね。


「流石は、ライとレフィの訓練に耐えられるほどの実力ですね。アースリザードを倒せるならば、この辺りの魔物は大丈夫でしょう。」


 なんだか、2人が私をすごく誉めてくれるわね。少し、照れながら、


「ありがとう。とても嬉しいわ。」


 (シズク)


 サーシャの実力は、彼女自身も知らないうちに上がっているのでしょう。天使の戦闘担当の2人の訓練に耐えられれば、実力が上がるのは当たり前ですね。

 

 その後は、同じように獲物を求めて歩き回り、サーベルタイガーは見掛けるのだけど、食べても美味しく無さそうなのと、私達に近づいてこないので、レフィは見逃していますね。


 その他は、骨の蜥蜴に骨の蛇のアンデッドしかでてこず、鑑定すると、見たままのホーンリザードにホーンスネークという名前でした。姫様がいらっしゃらないので、私の聖魔法で浄化しましょう。


「それでは一旦、湖に戻りましょう。」


 湖に戻って来ると、すでに丸太小屋が完成されてます。他の2人も驚いているようですね。


「ただいま戻りました。流石はベイス、作業が速いですね。」


「どうってことないわい。それより、わしは用済みじゃろ。すまんがオリンピア迄、送ってくれんか。」


「また頼むかも知れませんが、良いでしょう。レフィとサーシャは、小屋で昼食を食べて休んでいて下さい。」


 そう言い、ベイスを連れて屋敷の前に転移しました。


「それでは戻ります。ベイス、留守をお願いします。」


 再び転移して、湖の小屋に戻り中に入ります。レフィとサーシャはおにぎりを食べてますね。私は紅茶を飲んでから話に参加します。


「周辺の地形や生息する魔物も解って来たので、午後は少し遠出してみますか?」


「うん。それで良いわ。」


「そうだね。」


 2人も賛成みたいなので、午後は少し遠出してみましょう。


 (アカリ)


 シズク達と別れ、屋敷を出て庭に来ると、ゼロが近寄って来た。


「ゼロ、これからオリンピアを散歩するんだけど、あなたも来る?」


 ―一緒に行こう。―


 ゼロ子は子供達と留守番ね。


 ―神様、乗りな。―


 ゼロが乗せてくれるらしい。身長は高くないが、全長が2メートル近くあるから、私くらい乗せて走れるだろう。


 ふせをして、乗りやすくしてくれるゼロの背中に股がる。最初は様子見で、ゆっくり走るゼロだったが、ワタシが慣れて来ているのを確認し、徐々にスピードを上げ始める。


 ―どこに向かんだ。―


 「それじゃ農業区に行って。」


 農業区は、最初に巡回して以降、行ってないからね。


 重力も風の影響も受けないよう、結界魔法でワタシ達を覆う。これで、いくらゼロがスピードを上げても問題ないね。


 そして農業区にはあっという間に着いてしまった。


「ゼロは速いねえ。時速50キロ位出てたんじゃない。」


 ―そうか、まだまだ速く走れるぞ。―


 今回は、そこまで速く移動する、意味はないけどね。


 この前来た時より、目の前の稲が伸びている。


 丁度、通りかかったエルフが、声を掛けてくる。


「アカリさん、はじめまして。僕は、エルフの農業の責任者で、ルクロイといいます。」


「ご苦労様、ルクロイ。農作物の状況はどう?」


「土の精霊様のお陰で、ここの土地の土壌は、栄養が豊富ですから、実りは早くよく育ちます。秋の収穫が、今から楽しみですよ。」


「ワタシも収穫の時は、参加するよ。」


「ありがとうございます。エルフ達も収穫の時は、ほぼ全員参加する予定です。」


 地面から土の大精霊のムーが姿を現す。ルクロイがムーをみると、膝をついて祈りだした。無理やり立たせ、ああなると、相手をするのが面倒なので、ルクロイを置いて歩きだす。


「酪農の件は、もう少し待っていてくれるかい。」


「カミサマ、アセラナクテイイヨ。」


「すぐ思い付く動物は、卵の為の鶏とか、牛乳の為に牛や山羊、毛皮の為に羊とかかなあ。肉のためにとかは、止めよう。この島は狩りで、自給自足出来るし、どこかの街と取引とかでも良いしね。」


「ウン。カミサマ、マッテルヨ」


 その後、ムーと別れて、他の農業区で働くエルフ達に挨拶をしてから、ゼロに乗って工業区に向かう。




 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ