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22 転移石

「お帰りなさいませ。お嬢様。」


「ただいま、セバス。」


 ワタシの事をセバスに任せて、シズクは転移して去った。おそらく魔石を研究してたいんだろう。忙しいとこタクシーがわりにして悪かったね。


 セバスは歩きだし、彼の後ろをトコトコとついていく。


 キッチンに入ると、いつものメンバーが揃ってお酒を飲んでいる。彼らに挨拶をして、椅子に座る。


「それじゃ、いただきます。」


 用意されてる、ホーンラビットの肉入りシチューを食べる。


 すると厨房から、エレナが感想を聴きに出て来た。


「ホーンラビットの肉は、どうでしたか?」 


「肉自体の感想なら、しっかりとした歯ごたえで、油っぽくもなく鶏肉みたいかな。焼くより煮て正解、シチューに、とても合って美味しいよ。」


「有り難うございます。」


 エレナは聞きたかった事を聞くと、厨房に戻って行った。


「ごちそうさま。」


 食べ終わって、お風呂に誘おうとして、レフィを見ると、相変わらずベイス達と盛り上がってる。

 

 ワタシは邪魔をしないよう1人でお風呂へ向う。


 脱衣場で裸になって、中へ入ると、ゼロ達が4匹揃って、お座りをして待っていた。


 1匹づつ丁寧に洗って、もふもふ成分を堪能し、お湯の中に浸かった。ゼロとゼロ子は、お湯をぷかぷか浮いて漂っている。子供2匹は、まだ危ないので、ワタシの両腕に抱っこされているよ。

 

 お湯が浮かび上がり、ディーネの形に成った。


「海の様子はどうだった?」


「水の精霊達に、アルゴス島周辺を調査させたところ、近海に陸は見えませんでした。外から、この島に来る方法は、海の生物が泳いで来るか、空を飛んで来るか、エルフ達のように転移して来るしかないですね。」 


「ただ待っているだけでは、オリンピアの住民は、増えないということか…」


「海の生物ですが、島の近海は、大変多く生息しています。水の精霊達でも狩りは出来ますが、オリンピアの為には、漁業の出来る種族を住民にすれば、よろしいかと。」


 漁業が得意な種族ってなんなんだろう。やはり、海の知能のある生物ってことかな。代表的なのは、人魚とか、魚人とかかなあ?


「ディーネ、海に住む知能の高い生物を、捜索してくれる?話してみたいから。」


「解りました。調べてみます。」


 おっと、イチとイチ子がのぼせそうだね。急いで出る。脱衣場で待機していたアンズが魔法を使って、渇かしてくれる。


 それから、寝間着を着て自室に戻り、ゼロ達に囲まれて眠った。


 朝、ゼロ達と一緒に目が覚め、彼らをもふもふして、心地よい時間を過ごす。そろそろ起きようかと腰を挙げると、シズクが転移でやって来る。


「姫様。おはようございます。」


「おはよ。」


 シズクの持ってきた、赤ジャージに着替える。


「すみません。ちょっとよろしいですか?」


「ん。何だい。」


「転移石の解析が終わりました。詳しい説明は、キッチンでみんなにさせてください。」


 シズクと部屋を出ると、サーシャが待っていた。


「おはよう。」


「アカリさん、おはようございます。」


 3人でキッチンに向かう。今日は全員揃って食事を済ますと、シズクの話を聞く。


 シズクは、立ち上がり、


「今回、エルフが持っていた転移石の作り方を、解析しました。結果から言わせて貰いますと、ランダムの転移石を作る事は出来ました。」


 流石シズクだ。人工の転移石を、作ってしまうとは。


「作り方は、高位以上の精霊が、同じ属性の高位の魔物の魔石に膨大な精霊力を込めると出来ます。」


 これは、星のエネルギーの循環の説明が必要みたいだね。


 地中には、星のエネルギーが流れている星脈がある。星のエネルギーは高濃度のマナのことで、高濃度のマナは、精霊力である。つまり高濃度のマナは、精霊が作る。


 マナは、魔法を使うのに必要で、マナを消費すると、魔素が出る。魔素からマナに戻す事が出来るのは、精霊しかいない。分かりやすくいうと、マナが酸素、魔素が二酸化炭素、精霊が植物ていう感じだね。


 これが星エネルギーの循環だね。


「転移石を作るのに必要なものは、高位の魔物の無属性魔石と、高位の時空精霊がいれば出来ます。高位の魔物の無属性魔石は、エルフから元転移石を、頂きました。しかし、残念なことに時空精霊は、今までこの星に存在して居なかったのですが、姫様のおかげで、下位の時空精霊が生まれました。」


「へ~そうなんだ。」


「したがって、時空精霊の代わりが要ります。私は星脈を見つけ、高濃度のマナを3日間、無属性魔石に込めました。そして、この魔石に私の高威力の転移魔法を込めて、出来たのがランダム転移石です。」


 余談だが、エルフの使った転移石は、ドラゴンか、リッチの無属性魔石ではないかと思われる。


「この私の作り方は、星脈が見つかれば、少し難しいのですが、人族や他の種族でも作れる可能性があります。したがって、星脈を巡っての戦争が起こる事が、容易に想像出来ます。よってこの方法は、世の中に広めません。」


 まあ、秘密厳守ってことだね。一応、天使以外では、サーシャに口止めし、念を押しておく。





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