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20 エルフの子供達

 ワタシとサーシャが、ゼロ達のいる庭へ着くと気配に気がついたのか、イチとイチ子がよたよたと、こっちに向かって走って来る。


 2匹を抱き上げてもふもふしていると、ゼロとゼロ子もやって来たので、ポシェットからディスクを取り出し投げる。どっちが速く取れるかで遊んでいたら、アンズが迎えに来た。


「お嬢様。準備が出来ました。参りましょう。」


「よし、行こう。」


 歩くのが遅いワタシは、アンズに抱っこしてもらう。最近の移動は、基本抱っこです。


 しばらくアンズの胸を堪能していたら、丘の上の教会に着いた。


 アンズから降りて教会の中に入ると、既にエルフの子供達がいたので挨拶する。


「みんな、おはよう。」


「アカリさん、アンズ先生にサーシャ、おはようございます。」


「「「おはようございます。」」」


 一番年上のお兄ちゃんで、しっかり者のセシルが挨拶すると、他の子が真似して挨拶をする。


「皆さん、おはようございます。」


 アンズが答える。子供達は遠慮がちに、ワタシをちらちら見ている。もしかしたらエルフ族全員にワタシの正体が、伝わっているんじゃないのかな。それから口止めもされているみたいだね。


「じゃあ、アンズ先生。ワタシ達のことは、気にしないで進めて。」


「はい。それではみんな、教室に入って下さい。」

 

「「「はーい。」」」


 子供らしい返事をして、敷居で区切られてる教室に入って行った。ワタシは母様の像の前に来る。


 とりあえず、挨拶だけして去ろうとした時、ワタシの左腕にアース製の腕輪型、携帯電話が現れた。


 確かめてみたけど、何も機能しない。しかし画面に信者数と書かれて、50/100となっている。


「母様の仕業ね。信者数50って、丁度オリンピアのエルフの人数と同じじゃない。」


 やはり全員に、あの女神像がワタシだとバレているってことじゃない。


 子供達まで、気を使われたことに少しへこんだ。ただこれは信者数100人になったら、良いことがあるって事だよね。ゲームで言うレベルアップ的な。


 そんな事を考えていると、神父のエジャとシスターのロミ夫婦がやって来た。


「これは、アカリさん。今日はどうなさいましたか?」

 

 正体がバレていると知って、少し照れながら答える。


「セシル達、子供達の様子を見に来たのよ。」


「それは、それは。ところでサーシャ、しっかりつとめは果たしているのか?」


「もちろんよ。誠心誠意お仕えしているわ。」


 娘に厳しそうだね。でも、そういう話はワタシがいない時にやってほしい。


「それじゃワタシ達は、子供達の様子を見に行くね。」


 教室に成っている一角に入ると、アンズが計算を教えていた。


 エルフの子供達は、男の子が3人で、上から120歳のセシル。見た目は、人族の12歳位ね。次に、60歳と50歳で、バッツとロック。見た目は6歳と5歳だね。


 女の子も3人で、上から順に100歳と60歳と50歳、見た目は、人族のそれぞれ10歳、6歳、5歳の容姿だね。名前は、リノアにアーシェに一番下がティナだ。


 6人の子供達が、簡単な算数の勉強をしてるのを、邪魔しないように後ろの席で、信者数からするとこの子達もワタシの信者なんだなぁ、などと、考えながら見守っていたら、あっという間に、午前の授業が終わった。


「みんな~お疲れ~。先生がお弁当を持ってきたから、みんな一緒に食べようね~。」 


 アンズの初めて聞く口調に驚いていると、


「お嬢様達の分も有ります。どうぞこちらに。」


 アンズに呼ばれて席に座る。お弁当はサンドイッチだね。 


 エジャ神父に聞いたのだが、この世界の大抵の人達は、朝と夜の1日2食らしい。


 オリンピアではワタシが3食、食べているのが、天使達によってみんなに伝わったらしい。オリンピアに来てからエルフ達は、1日3食にしている。


 学校が出来たら、子供達は栄養を取る為、昼食を取ることを徹底させよう。


「セシル、足し算と引き算出来るようになった?」

 

「少しだけ出来るようになりました。」


 バッツとロックはまだみたいだね。


「リノアはどうかな?」


 この娘が1番、今のワタシの歳に近く見える。


「私も少しだけ出来るようになりました。」


「リノア、ワタシに敬語はいらないよ。」


 子供がワタシに気を使う必要はない。


「うん、解ったよ。アカリさん。」


 そこは、さん付けなんだね。


「アカリねえ、アタシたちには、聞いてくれないの?」


 リノアと対象的な性格のアーシェ、子供らしい態度なので好感が持てる。


「アカリおねえちゃん、ティナね。数を数えれるようになったの。」


「へ~、ティナ良くできたね~。それで、アーシェは?」 


「アタシも同じだよ。数を数えれるようになった。」


「2人とも、頑張ったねえ。さあみんな、お昼を食べよう。」


「いただきます。」


「「「いただきます。」」」


 子供達はケチャップを、小さな口のまわりに着けながら食べてたり、机にこぼしたりして、小さな子供らしく、たっぷりと時間をかけて食べ終わった。


 そして午後からは、共通語の読み書きの時間だね。ちなみにワタシと天使達は、デフォルトで言語理解のスキルがあるらしく、読み書きが普通に出来る。


 エルフは大人全員が、共通語とエルフ語を話しているので、子供の頃から必然的にしゃべる事は覚えるが、読み書きは全員出来るって事ではないみたいだね。


 エルフの共通語の識字率は、50%だそうだ。


 

 


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