表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/77

10 探索2

 昨日、いつの間にか眠っていたワタシは、精霊たちに囲まれながら目が覚める。しばらく幻想的な光景を眺めていると、シズクが転移して来る。


「姫様、おはようございます。」


「おはよ~」


 部屋中にいた精霊は、いつの間にか見えなくなっており、それぞれの役割を果たしに、出掛けて行ったのだろう。


 シズクの持って来た、白のワンピースを着せてもらい、部屋を出てキッチンに、トコトコ向かう。


「おはよ~」


 既に、全員揃っていてワタシ待ちだった。待っている間、メイドにお酒を出してもらって乾杯している。ベイスはもちろん、ライもレフィもお酒が飲みたくて、わざと早く来ているのだろうか。


 朝のメニューは基本、和食でとエレナにお願いしている。


「いただきます。」


 白いご飯を一口食べながら、


「今日の探索は、昨日の続きからでいいよね。」


「はい。食事が終わり次第、出発しましょう。」


 朝食を食べ終わると、ワタシ達は、屋敷の玄関に向かう。


 シズクの転移魔法で、昨日マーキングした場所に移動した。コンテニューってやつだね。


 隊列は昨日と同じで、さっそく移動を開始する。そして動物形のゾンビが出て来た。ワタシは、結界魔法に神力を込めて放つと、ゾンビは跡形もなく消えさった。浄化したからだろう。


「魔物がどこかで、暴れているのかな?」


 死体にならないと、アンデットにならない。


「そうかもしれませんね。しかし今は、この近くではないでしょう。」


「なら、そこの川沿いでお昼休憩にしよう。」


「賛成~。」


「了解。」


 ライとレフィが辺りを警戒している間、シズクはイスとテーブルをだし、サンドイッチをテーブルの上に置いている。サンドイッチの中身は、昨日狩ったいのししの肉みたいだね。


「いただきます。」


 さっそくいのししの肉を味見する。


 肉はとても柔らかく、油がジューシーで、美味しい。


 いのししの肉を堪能し、サンドイッチを食べ終える。みんなで片付けをして移動を再開する。


 午後は歩くのに飽きたので、シズクに抱っこしてもらった。


 それからもゾンビしか出ず、ライとレフィによって倒されていく。ワタシはそれを、シズクの大きな胸の中で、邪魔をしないよう見学した。


 そして、屋敷と海までの距離が3分の2ほど、来た時に異変が起きた。


 最初に気づいたのは、レフィの探知魔法で、魔物が3匹、ここから1キロ先にいるということだった。


 急いで向かうと、あちこちキズだらけのオオカミの親が、小さな子オオカミ2匹をかばって、近づいて来たワタシたちのことを、威嚇する。


 シズクから降り、ゆっくり近づいて、話しかける。


「大丈夫。ワタシ達は、あなた達に何もしないから。」

  

 そう言うと、言葉が解るのかオオカミは、おとなしくする。


「レフィ、周囲を調べて。」


 レフィは探知魔法を唱える。


「500メートルほど先に、魔物が2体います。」


「よし、行ってみよう。」


 ここをレフィに任して向かった。そこには、3メートル以上のダークベアーと、倒れているオオカミがいた。今日、アンデットが多かったのは、こいつのせいだろう。


「ライ、ダークベアーは任せる。」


 ライが一瞬でダークベアーの前に移動し、顔面にパンチを入れると、頭が吹き飛び倒れる。そして死体を回収する。


 ワタシは倒れているオオカミに近付く。出血が多いので意識はないが、呼吸はしていた。


 やはり、さっきの親子オオカミの父親みたいだね。自分を犠牲にして、家族の逃げる時間を、稼ごうとしたのだろう。


「シズク、このオオカミを助けたい。どうすればいい。」


「急いで、聖域に連れて行きましょう。」


 そう言うと、シズクはヒールの魔法をオオカミにかける。とりあえず出血が止まったみたいだ。


 ライがオオカミを担ぎ、オオカミ親子の所に急いで戻った。


 すっかり大人しくなった母オオカミは、担がれているオオカミを見ると怯える。


「シズク、戻ろう。」


 転移魔法を唱え、屋敷の庭に転移した。





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ