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よく喋る小動物
「早く答えろ
さらに不自由な体になるぞ」
ハットはさらに冷たい恐怖を強め
夫婦に問い詰める
怯えからくる震えが酷く
マトモに喋ることすら出来なくなった夫婦は話はじめる
「あの、子は、出掛けてる、、、
旅行だ、、、
た、、ただ普通に遊びに行ってるだけ、、
あんた達とは何も関係ない筈、、、だ」
「あの子、、
何かしでかす、、ような子じゃ、、ないわ」
「いつ出掛けていつ戻る?」
口から白い冷気を吐き出しそうな
キンキンの冷たさで静かにハットは聞く
「け、、今朝一番、明日中には、、」
最早ベラベラと喋りはじめた夫婦に
更に聞く
「誰とどこへ?」
恐怖がさらに唸りをあげるように
冷たさが増していく
「ひとりでベイへヴン、、
向こうで、友達と合流するって、、、」
それを聞くとハットは
「これ以上は何も出ないだろうが
一応確認しておけ
あとこいつらを見張れ
何かあれば利用するかもしれん」
そう指示を出すと
ナイフのような鋭い目で睨み付けた
夫婦は何も出来ずに
止血された痛む腕を押さえて
小動物のように震えていた