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アーリーラック2  作者: 963special
3/6

捕獲

声をかけた主達はブラックスーツに身を包んでいた


多分ファミリーの奴らだろう


向かって左側の男はブラックレザーの手袋

右側の男は鉈を持っていた



鉈、、、



ジェリーは瞬時に気付いた


こいつが腕を切り落とした。。



手袋の男が話す


「お前らにはここで待っていてもらう

もう少しで片付く

静かにしていれば何もしない」



何が片付く?


ロベリーの話?


一体どう片付く?



その言葉を聞いて父親は呆然と立ち尽くし

母親は声を殺して泣きはじめた




何がどうなっているのかはわからない


ただわかっている事は

何かすれば私も手足を落とす、、、



ほんの数分


いや何時間



時間の感覚がさっぱりわからない室内で

三人はギリギリのまま動けず

汗が全身から吹き出し下へ向かって流れ続ける


長すぎる重たい時間を裂くように

手袋の男の携帯電話が軽薄に鳴り響いた



「はい、


はい、


わかりました」



電話を切ると無表情のまま

鉈の男に話す



「捕獲した戻るぞ」



そして三人に向かって両手を広げて言った



「お前たちは今から自由だ

この状況で命まで奪われずに済むことを

神に感謝しろ」


手袋の男が出口に向かうと



ヒュンヒュンと音をたてながら


ギラギラ輝く鉈は何度も弧を描いて空を切り裂くと

腰の鞘に収まった


それがこの時間の終わりを告げて

二人の男は帰っていった




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