第九話 神託
今回はなんとか、1日投稿出来ました。
「〈神託〉は私とお話しできるスキルです」
えっ?それだけ? 散々期待させといてそれだけ?
違うよね?もっと他にもあるよね?
「ほっ他には?」
「ありませんよ、私とお話しできるだけで、とてもありがたいことなんですよ」
お話しするだけで感謝しろとか、何様だよ。
「神様です」
「ナニィ⁉︎ 心の中を読まれただと、これも神託の力か」
「いえ、普通に口に出てましたよ」
俺としたことが、上の口がガバガバだったようだ。
でも、ただ話すだけのスキルをもらっても嬉しくないんだよねぇ。
「神託使えねぇ」
「そんなことはありませんよ、本来なら神官しか使えないスキルで、昔だったら、大災害を前もって教えてあげる事も出来たんですよ」
おや? 昔だったらって、まるで今は出来ないみたいな言い方じゃないか。
「昔って、なら今はやってないのか?」
「えぇ、訳がありまして、そしてその訳こそ、ソウジに頼みたいことなんです、ですから今は聞かないでください」
なるほど、気になることは夜まで先送りね。
「ちゃんと夜に教えてもらえんだろ?」
「はい」
「ならいいよ」
「ありがとうございます」
別に礼を言われるようなことでもないんだがな。
「では話を戻して、神託のことなんですが、確かに、災害を教えることの出来ない時点で、使えませんが、ソウジの場合は例外です」
「どゆこと?」
「簡単に言いますと、私がソウジの専属アドバイザーになると言うことです、つまりいつでも問いに答えることができ、この異世界生活をより、円滑にすることができるのです」
そお言われると、なんかすごく感じるけど、何か対価があるのではと思ってしまう。
「なるほどな、それはありがたいんだが、対価とかはないんだよな?」
「神託自体が通信用水晶と同じ原理なので、発動のための魔力を少し使うぐらいですね」
通信用水晶がわからんが多分、電気の代わりに魔力を使う電話みたいな認識でもいいだろう。
あれ? 今フェルト魔力を使うっていたか?
確か俺の魔力はゼロだから、なら今どうやって会話してんだ? それに夜はどうやって俺と夢の世界で会うんだ?
一つ分かったら二つわからないことが増えた。
「なら今はどうやって会話してんだ? それに夜は姿を現して会話ができてたけど、自慢じゃないが俺の魔力はゼロなんだぞ、フェルトの説明ならどうやっても無理だろ?」
「今回は私の魔力を使っていると思ってください。
夜の方は、寝ている間の意識だけをこちらが神の世界に引っ張ってきているので、ソウジの魔力は必要ありませんよ」
それはありがたいな。
「ですが今度からはソウジの魔力を使ってくださいね。今だってなけなしの魔力を使ってるですからね。」
そお言われても、こちとら魔力がゼロの村人ですよ。
どお頑張ったて無理でしょ!
「さっきも言いましたけど、俺は魔力がゼロなんですよ」
「魔力はレベルアップで上がりますよ」
なるほどね、レベル上げをすれば魔力も上がるのか。
なんか本当、異世界ってゲームみたいだな。
つまりレベル上げも定番の魔物退治になるよな。
「レベル上げって、魔物を倒せばいいんだろ?」
「よくわかりましたね。
まさにその通りで、魔物を倒すことで、経験値や魔石、時々ドロップ品があったりします。
経験値はレベル上げに必要なもので、魔石と素材は、換金したり武器にしたりできます。
そして、この全てがモンスターによって、量・大きさ・価値が変わります」
まんまゲームの世界だな。
ならレベル次第では村人でも強くなれるかもしれないな。
よし明日から本気だそう!
明日があればだけど。
「神託については良く分かったよ。
でっだ、話を戻すが、フェルトは俺に真実を確かめる力を与えるって言ってたが、それが神託のことだってんなら、俺はフェルト、あんたを信じるきる事は出来ない」
これだけは、言っておかなきゃならなかった。
正直、この世界に来てまだ一日しか経っていないのだから誰を信じていいのかわからないからな。
「安心して下さい、そっちの方も今から説明しますよ
神託はオマケみたいな物だと思って下さい」
神託がエクストラスキルじゃなくて良かったぁ、ホッと一息つき、フェルトの次の言葉をまった。
「では今度こそ、ステータス・ウィンドウとエクストラスキル、〈憑依〉について説明させていただきますね」
憑依?
何それかっこいい。
今度こそ、期待に胸を膨らませ、フェルトの説明を待つことにした。
不定期投稿で申し訳ございません、ですが今後も頑張っていきますので、よろしくお願いします。