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村人勇者の英雄譚  作者: ワカメ
一章 王国生活
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第三話 女神降臨

なんとか一日投稿ができてます。

 自分は、両膝をつき、正座をして、姫様と相対していた。

 

「今回は、ドゲザはしないんですね?」

「はい、今回は俺、絶対悪くないですので、土下座はしません! 逆になんで、俺が怒られてるか、教えて欲しいぐらいですよ⁉︎」

「なんで、ちょっと怒ってるですか⁉︎」

「なんでって、わけも分からず、引っ叩かれて怒らない奴なんていませんよ! そりゃ、一発目は納得してますよ、でも二発目は、理由も分からない、理不尽な暴力ときた! そんなの、誰だって怒るに気まってんでしょうが‼︎」

「なんで理由が分からないですか⁉︎ せっかく、許したのに、またすぐに、残念まな板幼女って言うし」

「だぁ、かぁ、らぁ! オブラートに包んで、ボッ・キュッ・ボンなセクシーな大人の女性って言ったじゃないですか⁉︎」

「そこですよ! そぉこぉ‼︎ 何が! オブラートに包んでですか! ボッ・キュッ・ボンなセクシーな大人の女性ですか! 私とは真逆じゃないですか⁉︎」

「そこは自覚あるんだ、だったら良いじゃないですか!正直嬉しかったんでしょ? セクシーなお姉さんなんて、他の人から言われたことないだろ! どうせ、他の人からは、可愛いですね、愛くるしいですね、とかしか言われたことないんでしょ?」

「それはそうですけど、いえ、そうではなく、オブラートに包むにも、上限があるでしょ! 自分でも自覚してるのに、その真逆を言われたら、けなされているみたいでしかないじゃないですか! そこに怒ってるんですよ‼︎」

「上限てなんですか?なら、残念まな板幼女って言えばいいんですか⁉︎ どうなんですか⁉︎」

「だから、その間をとれって言ってるんじゃないんですか‼︎」

「その間が、わかんねんだろぉが‼︎ 俺は、ゼロか百しか出来ないんだよ‼︎」

「なんでですか⁉︎ その間をとるだけの、簡単なことじゃないですか‼︎」

「それが出来たら、ニートなんてやってねぇよ‼︎」

「しりませんよ‼︎」


 お互い息切れをし始めた。

 その機を逃さず、兵士の1人が、割って入って来た。


「えっと、勇者様に姫様、そろそろ落ち着かれてはどうですか?」

 

 恐る恐る放たれた言葉に対して、始めて姫様と息があった。

 

「「永遠の下っ端は黙ってろ」なさい」


 グッハァッ


 下っ端1が地面に倒れた。

 その後も、二人の言い合いは続いた。

 だが、しばらく続いた、二人の口論は、新たに聞こえた、透き通るような美しい声よって終わった。


「騒がしいですよ、何かあったのですか?」

「おっ、お母様」

「あっ?・・お、おぉ」


 そこには、百人中百人が、絶対美人と答える、まさに理想の女性がいた。

  一歩、歩くだけで、なびく、ブロンドの長い髪。

 そして目を釘付けにする、凶悪な胸。

 他にも、チャイナ服に似たものから見える、細くて長い脚。


「俺は今、始めてこの世界に来たことに感謝している、そしてこの生は、貴女に出会うためにあったと言っても過言でわない!」

「あらあら、新しい勇者様は、口が上手なんですね」

「いえいえ、そんなことありませんよ、自分はただ、貴女の美しさを、口にしただけですよ、はっはっはっ」

「ちょっと、私との扱いの差が酷すぎませんか⁉︎」

「なに変なこと言ってんだよ? 姫様は、女神と悪魔を同列に扱うのか?」

「ねぇ、悪魔って私のこと?」

「それ以外ないだろ、言わせんなよ」


 ギャーギャー喚く姫様はほっといて、美女の方を向いた。


「ところで、貴女様の名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

「えぇ、構いませんよ、私はこの国の女王、グリシア・セシルと言います、よろしくお願いしますね」

 

 丁寧に頭をさげてくれた。

 その仕草一つ一つが、美しくてたまらなかった。

 あっやばい立って来た。


「美しい貴女にぴったりな、美しい名前ですね」

「ふふ、本当に口がお上手ですね」

「いえいえ、先ほども言いましたが、私はただ思ったことをそのまま言っているだけですよ」

「ところで、グリシア様なぜこちらに?」

「勇者様のステータス表を見せて貰おうと思いまして」

「ステータス表?なんですそれ?」

「あら?まだ、ステータス更新されてないのですか?」

 

 グリシア様は、困った顔を作り、首をかしげ、自分の後ろでギャーギャー喚いている姫様に目を向けた。


「アリシア、まだステータス更新をしてなかったのですか?」


 姫様の名前って、アリシアだったんだ。

 自分もアリシアの方に顔を向けた。


「すっ、すみません、そこにいる無礼者のせいで、忘れてました」


 アリシアは、俺に人差し指を向けていた。

 おいおい、人に指を向けるなっておそわらなかったのか?

 全く、グリシア様はこんなに美しいのに、娘のアリシアときたら、まぁ、残念の一言だね。

 心の中で、嘆息した。


「言い訳は、聞いてませんよ」

 

 ピシャリと放たれた言葉に、アリシアは口を紡いだ。

 やっぱり、母親の威厳って、すごいね、あのアリシアを一言で黙らせたんだから。


「いいですかアリシア? 貴女はいずれ、この王国を背負い立つ、存在なんですよ、なのにこんな簡単なことも出来ないうえ、言い訳など、そんな風に育てた記憶はありませんよ」

「すみません」


 ガチ説教が始まり出した。

 アリシアは俯いて蚊の鳴くような声で謝った。

 それを見ても全く罪悪感はなかったが、助け舟ぐらい出してやることにした。


「グリシア様その辺で」

「ゆっ、勇者様」


 後ろから、嬉しそうなアリシアの声が聞こえた。

 その声に反応し、後ろを振り向き、ドヤ顔で親指を立てた。

 アリシアは、喜びの混じった目でこちらを見つめていた。

 それ見てから、グリシア様の方に向き直った。


「止めないでください、これは家族の問題です!」

「待ってください、確かにアリシアにも、問題があったかもしれません、ですがそのような仕事を10歳にも満たない娘に任せた、グリシア様にも非があると思います。ですので、そこに突っ立てることしかできない、無能なアリシアではなく、グリシア様の手で直接ステータス更新してください! よろしくお願いします‼︎」


 後ろで「ねぇ、今とっても失礼なこと言わなかった、ねぇ?」とうるさい声が聞こえたが無視して、グリシア様を見つめ続けた。

 すると、グリシアは困った顔をし。


「すみません、勘違いされてるようですが、アリシアは十八歳ですよ」

「えっ?」


 恐る恐る後ろを振り向くとそこには、本日三度目の絶対零度のスマイルと、限界まで引かれた右手があった。


「ゆ・う・しゃ・さ・ま」

「なっ、なんでしょうか?」


 アリシアは、ニコっと微笑んだ。

 自分も、引きつった笑みを作った。


「このぉ!無礼者がぁぁぁぁ‼︎」


 限界まで引き絞られた右の拳が解放され、一寸の狂いなく自分の顔に迫ってきた。

 あぁ、これはさすがにアカンやつだと思いながら、アリシアのストレートを受ける覚悟を決めた。

 そして、アリシアのストレートは鼻をとらえ、数メートル飛ばされ、綺麗に意識を刈り取った。

 こうして、三度地面に倒れた。

次回は、明日投稿出来るように頑張ります。


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