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村人勇者の英雄譚  作者: ワカメ
一章 王国生活
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第十六話 王国騎士団

投稿が遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。

 俺は今は、ブカブカの服と、紐で止めるタイプのダボッとしているズボンを履いて、前を歩くフィリスの後について、廊下を歩いていた。

 このダボッとした服は意外と気に入っていた。

 あの後、何とかフィリスの誤解を解くことに成功した、と思う多分。

 そしてその後、フィリスに「ついて来てください」と言われ、その通りについていっている。

 だが、そろそろどこに向かっているのか気になって来た。


「どこに向かっているんですか?」


 フィリスは、歩みを止めず。


「朝食の時に王様が言ってたと思いますが、王宮の案内ですよ」


 そんなこと言ってた気がするが、いろいろあったせいで忘れてた。

 どこに向かっているかは分かったので、もう一つ気になったことを訪ねた。


「アシスさんはどうしたんですか?」

「それも朝食の時に、グリシア様が言ってましたが、アシス先輩はしばらくお休みを頂いたんですよ」


 確かに言ってたことを思い出した。


「そうでしたね、それでまずは何処に案内してもらえるんですか?」

「そうですね、この時間なら中庭で王国騎士団の早朝訓練を行っていると思いますので、まずはそちら向かっております」


 騎士団からとは、これはついてる。

 騎士団ってことは、きっと戦闘系のスキルをたくさん持ってるはずだからな。

 心の中で、悪い笑みを浮かべながらフィリスの後について歩いた。

 しばらくの間無言で歩いていると、前を歩くフィリスの足が止まり、こちらに振り返った。


「着きました、ここが騎士団の訓練場になります」


 言われて見て見ると、そこには、全身に白く輝く鎧を着込み、剣と剣を激しくぶつけ合う者達がいた。


「あれが王国騎士団ですか?」


 俺が尋ねると、フィリスは誇らしそうに。


「そうですね、あの方達こそが、シン王国最強の軍隊、王国騎士団です」


 確かに見た目は強そうだけど、その特訓は遊びのように見えてしまう。


「もうちょっと近づいて見てもいいですか?」

「構いませんよ」


 そお言いフィリスは中庭に出た。

 それに続けと俺も中庭に出ると、騎士団の一人がこちらに気づいた。


「総員‼︎ その手を止めろ‼︎」


 その男が叫ぶと、騎士団は皆手を止め、その男に向いた。

 騎士団の視線の先にいる男はゆっくりとこちらに近づいて来た。

 それにつられ騎士団の視線もこちらに向いてき、一人また一人とこちらに気づく者が出て来た。


「これはこれは、勇者様、お初にお目にかかります。私は王国騎士団団長のスパルス・ドラグニスと申します、以後お見知り置きを。

 して、勇者様達はなぜこちらに?」


 気がつくと、スパルスと名乗った男が目の前にいた。

 遠目ではよく分からなかったが、見た目は、金髪の似合うイケメンだった。


「フィリスさんに王宮の案内をしてもらってるところですよ。

 後、俺、勇者じゃなくて村人だったんで、勇者様って呼ばないでいただけますか?」

「そうか、だが私はまだ君の名前を教えてもらってないんだ、なので良ければ名前を教えてもらえないか?」

「総司でいいよ」

「ソウジ、そうか分かった、ならばこれからはソウジと呼ばせてもらうよソウジ」


 いきなり馴れ馴れしくありませんか?

 俺が呼べっていたから仕方ないのか。


「ところで、アンタさっき団長って言ってたけど、つまりこの中ではアンタが一番強いのか?」

「アッ、アンタだと、まあいいが、できれば名前を呼んでもらえないか? 呼び難いなら、スパルスと呼んでくれ、それと質問の答えですが、確かに私はこの中では一番強いですが、この王宮内では私よりも強い者が、二人いますよ」


 王国騎士団団長よりも強いのが二人もいるのか、一人は王の後ろに控えていたギブルだと分かるが、もう一人は一体どんなやつなんだ。


「その二人の名前を聞いても?」

「ああ、構わないが、朝食を王様達と取ったと聞いているがその時会ってないのか?」


 会ってないのかって言われても、ギブル以外にやばそうな奴なんていなかったはずだ。

 ギブル並みにヤバい奴なら見れば分かると思うんだが。


「一人はギブルだと思うが、あいつ以外にヤバそうな奴はいなかったぞ」

「そうだ、一人はギブルであっているが、やはり、もう一人は分からなかったか、彼女はギブルと違って殺気を全く出さないので、私でも初めて知った時は驚いたよ」


 彼女ってことは、隣で突っ立てポケーっとしいるフィリスと、王族のアリシアとグリシアをのぞいて残った者になるが、一体誰なんだ?


「その者の名は」


 考えている間に時間はすぎ、答え合わせの時間が来たようだ。


「エミュ・レクレールだ」


 まじかよ、あのエミュが強いなんて、正直信じれない。


「驚くのも無理もないが、彼女は天災と呼ばれている、魔導の天才だ」


 天災の天才って分かりにくいな。

 だが、エミュが魔術の天才だってなら、今後は警戒しないといけないな。


「そうか、教えてくれてありがとよ」

「礼には及ばないさ」

「そうかい、ならついでになんだが、しばらく訓練を見せてもらっても?」

「構わないないよ、ならあちらの木陰で休みながら見ててくれ」


 俺は無言で頷き、中庭の端にある木陰に向った。

 その間に再び訓練が再開された。

 そして、木陰にまでつくと腰を下ろし、スパルスを見つめ、憑依を発動した。


 名前〈スパルス・ドラグニス〉

 年齢〈26〉

 性別〈男〉


 職業〈騎士〉LV35

 体力〈14500〉

 魔力〈50〉

 力〈265〉・俊敏〈175〉・運〈50〉

 〈スキル〉

 〈身体強化〉LV8〈剣術〉LV8〈槍術〉LV6〈騎乗〉LV6


 憑依にもなれ、今回はすぐに目を開け、手慣れたスキル強奪を行い元の体に戻った。


「悪いけど俺、男、特にあんたみたいなイケメンと外道には容赦しないたちだから」


 と誰にも聞こえないほどの小声で言い、腰を上げ、木陰から出て行き、フィリスに向け歩き出した。


「おや、ソウジどうかしたのか」


 また、いち早く、スパルスが気づき、声をかけてきた。

 それに簡単に返すことにした。


「やっぱり、野郎共を見ても面白くないから次に行くは」

「そっ、そうか、では気おつけたまえよ」


 俺は騎士団達に軽く手を振り、フィリスと共にその場を後にした。

いろいろと立て込んでおり、次話もいつ投稿出来るかわかりません。

なるべく早く投稿したいと思っています。

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