わたしのプロローグ
この星と女神のお話。全ての始まり
わたしはカタチを求めた
だから、身体を作った
わたしは居場所を求めた
だから、この星を創った
わたしは変化を求めた
だから、星に生命あるモノを創った
わたしは独りを拒んだ
だから、知性あるモノを創った
わたしは見守ることを選んだ
しかし、人々はそれを拒んだ
人々は変化を求めた
だから、わたしは奇跡を与えた
人々は争いを始めた
だけど、わたしはそれをただ見ていただけだった
人々は滅びを拒んだ
だから、わたしは他の世界から人を連れて来た
彼らは元の場所へ帰してくれと求めた
だけど、わたしは嫌だと拒んだ
彼らはわたしを憎んだ
だから、彼らは自分達に都合のいい神を創ろうとした
わたしはそれを拒んだ
だから、彼らからその自由を奪った
彼らはわたしを憎んだ
だから、彼らはわたしの命を奪いに来た
わたしは死を、孤独を、独りを拒んだ
だから、あらゆるものを奪った
結果として、わたしを知る者はほとんど消えた
わたしという存在は消えてしまった
彼らは何を頼りに生きているのか
何を信じて生きているのか
今のわたしにはわからない
だから、わたしは。わたしを知っている者と奪われることに抗い続けている者を近くで見守ることに決めた
もう、創り出す力が。奪う力が。叶える力が
全てを失ったわたしでも憎み続けてくれる君たちの元で
全てを創り、望みを叶え、全てを奪った。わがままなわたしのお話