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win×2  作者: ねぐせ
5/5

第三話 やったね妙ちゃん戦力増えるよ

win-winとは、相手と自分のどちらも利益を得るとてもすんばらしい結末である。その例を見せよう。



「と、取引だぁ!?」



「あぁそうだ、取引だ。」



「よ、要求はなんだ!」



普通その反応は立場逆じゃね?



「あ、それなんだケド、ちょっくら待ってくんない?」



「は、はぁ?」



「だからぁ、time、作戦会議、ハーフタイム、おーけー?」



「じゃ、ちょっと待ってね。」



かなり強引に話を進めて、その場を離れた。



「ラケルさ~ん!」



「そ、ソソギ君……」



「ん?どしました?」



「君って結構無茶するね…」



「ん、魔法が使えたんで、舞い上がってただけですよ。アレです、最ッ高にハイってヤツです。」



麻薬使った時ってこんな感じなんだろうか?



「そ、そう…でも、ありがとねっ♪」



「いえいえ、お礼ならリズに言ってください。アイツのお陰で楽に交渉できましたから。」



実際ホントに四、五人吹っ飛ばすとは思わなかった。五メートルぐらい飛んでたし、異世界美少女こえー。


あれ?でも、薙刀とかって、長いから遠心力とか凄いことんなってんだっけ?あれ?なら、俺でもいけんじゃね?あれ?アイツ要らなくね?



「そうね、リズも褒めてあげないとね♪」



「え、えぇ…」


別に褒めなくてもいい気がしてきた。



「あ、リズ~♪凄かったわね~♪」



「………………」



「どうした?リズ…ッが!?………ゲホッ!エホッエホッ!………」



腹パンッ!ビンタとかじゃなく腹パンッ!この娘コワイ!


まずなんで殴られないといけないんだ!?



「バカッ!なんの説明も無しにみんなもろとも攻撃しようとするし、目ぇ血走らせながらぶつぶつなんか言い出し!わけわかんなくて泣くところだったんだよ!?」


「だ、だって…」



コイツはヤバイと思わせないといけませんでしたし。



「事前に!ちゃんと!言って!くれれば!いい!だけ!なの!にッ!」



「……ッ!……ッ!…ッ!…ぁ…ぇ……」


腹パン怒涛の三連打☆


次々と繰り出される腹パンにいよいよ、呼吸が出来なくなってきた。カヒュッカヒュッって死ぬ前の犬みたいになってる。


「…ゃぇッ…ッ…」


やめて、と言いたいが喋れないしぬ。


いしきがとおのくこれはまずいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしい



「リ、リズ?さすがにやり過ぎなんじゃ…」



「ソソギのバカッ!燃えちゃえ!」


あろうことかかえんまほうをはなってきた、まともなのつかえるじゃねぇか。


にくのやけるようないいにおいがしてきた。あれこれおれが──────




あついあついあついあついあついあついあつ────



ここで俺の意識は途絶えた。





****





───?──あ、れ?──なに──してたんだっけ?──たしか──リズに───────



「ああああああああ!!」



「そ、ソソギ君!?」



リズに焼死体にされたんだッ!アイツ、こわい。

こわいこわ──ハッ!?いかんいかん、また精神崩壊してしまう。


アイツ、人間じゃねぇよ。鬼畜通り越して畜生だよ。



「礎枌君、大丈夫?」



「あ…はい…」



「よかったー、魔法で肉体は戻せても、命は戻せないし、ホントよかったわ。」


よかったで済ませるこの人はこの人で怖い。



「ごめんね?リズ、ドッキリとかされるといっつもああなのよねぇ~」



ドッキリの代償で命を獲られてはたまらない。


それと、ハーレム系主人公達ごめんね?『鈍感過ぎだろ』とか言ってごめんね?


照れ隠しでこんなん喰らってたら、好意を抱いてるなんて思わないよね。


命狙われてると思うよね、むしろ君達の寛大さには脱帽だよ。



「ま、まあそれは良いとして、」



全然良くないが。



「あれから、どれくらい時間が経ちました?」



「すぐ、回復魔法かけたからまだ、10分位しか経ってないわよ?」



「ならよかった。


んじゃあ質問が三つあるんですが…」

「え?

いいわよ♪何でも聞いてちょうだい♪」



「じゃあまず一つ、この世界に魔王、もしくは、対立する国家がありますか?」



「魔王と南の国と北の国が対立してるわ。」



なんてこったい。



「ふ、二つ目、この土地って、自然が豊かで二つの国から狙われてません?」



「よく知ってるわね?そうよ、豊かさに目をつけられちゃったの…」


やっぱりか、ありがちな設定だからな。



「なるほど、じゃあ最後に、もしこの村が国になったら、嬉しいですか?」



「それは、まぁ嬉しいでしょうね。」



「………なら、いいか……」



「え?」



「いえ、何でもないですよ。」


さてさて神様とやら、生意気なクソガキに罰を与える気でいたんだろうが残念無念また来年。


俺は思い通りに世界築くこれは、その第一歩だ。


さて、情報も集まったしそろそろ始めるか。



「よう!頭領さんよ、始めようぜ。あそこの家に行くぞ。」



誰の家だか知らないが。



「ッ!な、中にあの女は、い、居ねぇだろうな!」



「あの女?あぁ、リズは居ないけど、なんでそんなこ……あぁ……」



なるほど。なんかびびってると思ったらアレ見られてたのね。


そりゃビビるわ。人修羅が一緒なのは俺も嫌だ。



「大丈夫だ、うん。」



「な、なら行ってやろう。」



「うし、んじゃ行くぞ。」





「めんどくさいからさっさと終わらすぞ。


簡単なこった、お前らの命&移住食を保証する代わりにこの村守れ。」



「………ダメだ、俺達をここに留めて憲兵を呼ばれたらたまらん。」



「よばねーよ。

ただでさえ色んな国から狙われてんだ、警護と称して駐屯所を置かれてトントン拍子で侵食されんのが落ちだ。」



「…………………」



「どちらも得する良い交渉だと思うんだけどなぁ…」



「……本当に、本当に俺らの身は保証されるんだな?」



「あぁ、勿論。」



「……なら、いいだろう。」



「オーケー、交渉成立だ、変な考えを起こしてくれなくて助かるぜ。」






\村が少し安全になりました/

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