表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

光の裏

 大会次の日。練習。結構早めに体育館に行く。ダムダムとボールを叩く音がする。

「あっ。」

 亜芽だ。昨日の大会でかなり活躍し、石川亜芽の名を地区大会に(ひび)かせている、あの亜芽。彼女は自分に気づく事なく、ボールを打った。

 ボールは生き物のように浮き、ゴールに吸い込まれていく。

 かばんを置き、ボールを手に取り、準備運動もせずに無意識とシュートを放った。

 ボールは後ろの板にぶつかり、外れる。その音で、亜芽が気づいた。

「詩緒璃。」

「亜芽……。こんな早くから来てたんだね。すごく強い(エース)なのに。なんで?」

「だって、私まだまだ下手だし……。スラムダンク好きだし。あんな感じになりたいの。」

「スラムダンクかぁ。」

「ちょーかっこいいし、ちょーイケメンじゃん。知ってる?」

「知ってるよ。」まあ、名前くらいは。」

 スラムダンクは結構有名なマンガだ。ここで詳しく書くのもなんだから、やめるけどさ。


「ねぇ、詩緒璃。詩緒璃はやっぱりこの大会(地区大会)でベンチ入りしたかった?」

 突然、亜芽が聞いた。

「そりゃ、したかったけどさぁ。こうやって、応援席で、活躍する亜芽を見るのも楽しかったよ。」

「そう?でもね、詩緒璃は上手になったから、私次の大会|《県大会》で出れそうだよ。」

「そうかな?」



 ボールを放った。ボールが宙を舞い、ゴールに入った。その時、体育館に顧問が入ってくる。



「頑張れ、名田。」


 顧問が笑った。


 光の裏の少女は、もうすぐ表に出てくる……かも。

やっとやっと完結。そして、夏休みも終わる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ