嘘と認めて
感想くださると嬉しいです!
「初めまして。石川 亜芽です。何処中学校から来ました。バスケをしてます。よろしくお願いします。」
新しい生徒が現れた!
私はその様子をにたにたしながら見ている。男子は新しい女の子が来るという事で喜んでいた。隣の男子なんて顔を紅くしながらぽっぽっと見てる。
視線が亜芽とぶつかった。
「今日から亜芽をよろしく頼むね。分かった、恵美子?ぼーっとしてちゃだめよ。」
「分かってまーす。」
興味無さそうに恵美子が無愛想に答えた。
朝礼が長引き、すぐに1時間目が始まった。
休み時間に亜芽は囲まれ、和気あいあいと喋っている。恵美子も興味が無さそうだったけど、ちゃっかり来てにこにこ喋ってる。
一方私は広辞苑並みに文字が多い本を読書中。
毎日毎日読んでるのに、まだ第3章。誰かの視線を感じた。振り返ると、優しい目で亜芽がいる。でも無視。友達がこのクラスに居ないから、無理。絶対。話しかけていけないよ。
そう思いながら一日を過ごし、放課後。延々と視線を向けてきた亜芽を置いて、かばんを持って部室にいこうとすると、私を呼んだ。
「詩緒璃。行こう、部室。場所教えて。」
「うん。」
詩緒璃と亜芽は、部室まで歩いていった。部室でも亜芽は囲まれて、和気あいあいと喋っていた。
めったに来ない元部員の鈴木コーチ(社会人バスケクラブ所属)と顧問が来て、亜芽のレベルを見てくれることになった。それぞれにメニューは与えられたけど、誰も集中せず、どのくらいのレベルか睨んでる感じ。
レギュラーは、自分の地位が危ぶまれるかと不安そうに見ていた。
「それじゃあ、とりあえずシュートしてみて。こういう風に。」
だんだんとドリブルを打ち、ぽんとボールを放った。ボールはキレイな放物線を描いて、床に落ちた。
「ごめん、外しちゃった。やってみて。」
亜芽がぽんとボールを放った。ボールはキレイな放物線を描いて、シュートに吸い込まれ、床に落ちた。
「すごいわねえ、次は……。これは……じゃあこれもやってみる……ああ、もう!じゃあこれもやってみる?ええ、えっと……考え付かないわ。どうしましょう。えっとね……そうね……じゃあ、1on1でもするかしら?」
この会話だけを見ると、ダメダメなのかと思うけど、その逆。
完璧。神。バスケの神様。
コーチが外したボールも軽く成功させた。
石川亜芽のすごさにコーチとしてのプライドをかけ「これはどう?」とスリーポイントシュートの線よりほんの少し前でボールを投げ飛ばした。あざ笑うかのように亜芽はほんの少し後ろからボールを放ち、シュートを成功させた。
ぽんぽんシュートを成功させる転校生に、体育館中の生徒がぽかんとしていた。
バレー部が、ボールを落とした。
「うっ……じゃあ、最後にこれで勝負よ。1on1!」
誰が勝ったかはお分かりだろう。
試合が終わった後息をきらしたコーチが、顧問と話し合っていた。顧問が部員を呼ぶ。
「今日転校してきた石川は、かなりレベルが高いと思う。そこで次の大会で、亜芽を試合を出させようと思った。異論はないね?」
言えるわけないじゃん。by 部員全員。
「名田。」
「はい。」
びくっ。まさか、ないよね……。
「悪いけど……
そういって、顧問は口を閉めた。重々しい空気を破り、
石川をベンチに入れるから、メンバーから降りてもらう。」
コーチが頷いた。
バスケやってないのでほとんどわかりません。
「ここおかしくない!」って思ったら、ぜひ感想お願いします。
ただちに修正させていただきます。