四天王の面汚し
忌み嫌われるバイ菌がいた。
意味嫌われる僕がいた。
俺は・・・
僕は・・・・
『バイキングになってやる!』
(バイ菌王になってやる!)
世界中で一番の嫌われもの
ウィルスである。
中島俊樹は生粋のきらわれものであった。
人をいじめてはよろこび、女の子を便器におとしてはめたり、男の子の悪いうわさをながしたりしていた。
日がたつにつれ彼の言動はエスカレートしていった。
しつける親がいないのだ。
俊樹はいじめなどの行為が公にさらされると暴れたが逆にいじめられるようになった。
反骨の精神を持っていた彼はかれつになるいじめを耐えた、耐え抜いた。
そう、肉体が精神が滅びるほどに磨耗されられ極限をむかえたその時、倍キングマンがあらわれたのだ。
倍キングマンはいった。
(くやしくないか?)
『くやしい!』
(くやしくないわけないよな?)
『くやしい!』
(ほな、世界いっちょとったろか!)
死を迎えようとしていた俊樹の身体中に力が漲ってきた。
復讐の時間だーー。
S H O W T I M E
(ピロリ菌がやられたか)
(ピロリ菌)
ピロリ菌は、胃の粘膜に生息しているらせん形をした細菌です。胃には強い酸(胃酸)があるため、昔から細菌はいないと考えられていましたが、その発見以来、さまざまな研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの胃の病気に深く関わっていることが明らかにされてきました。
『小説をよみながらバイ菌の勉強ができるだと・・・!?』
(やつは胃の粘膜を炎症させるていどのバイ菌にすぎない。我々バイ菌四天王の恥さらしよ)
『ピロリ菌のことをわるくいうな!』
(ワレにきやすくはなしかけるな!ワレはノロウィルスぞ!)
(私はO157全てを台無しにする女王さまよ)
『なんだよさっきからうるさいな、ぼくはしにかけてるのに』
バイ菌たちが俊樹の体を再生していく。
バイ菌でできた巨躯が宙にうかぶ。
(ワレワレの王・・・)
B Y E K I N G M A N
バイキンマンが誕生したのであった。
彼は世界を憎んだ。
征服するのだ世界をーー。