知名度=強さの世界
この世の全ては知名度である。知名度を得たものが強さを得ることが出来る。
手段は何でも良い。大会社の社長、芸能人、YouTuberなどどんな手を使ってでも知名度を得ることが強さに繋がるのだ。
若干の知名度の差であれば戦い方によって覆すことは出来る。ただし、圧倒的な知名度の差があれば一方的に蹂躙されておしまいである。
だから人々は知名度を求める。皆がそれぞれの武器を片手に知名度を求める世界だ。
俺も知名度を求める1人である。この世での知名度を上げるためにネットで配信活動をしている。
かれこれ2年ほど続けた結果、世の中にある程度浸透してきているようだ。様々な手法を使い、色んなところに手をつけた成果である。
俺はそのおかげもありそこら辺の人たちには負けない自信がある。しかしテレビで現役で芸能人のトップを走っている人達にはまだまだ叶わないだろう。
だからこそ俺はまだまだ知名度を上げなければならない。俺には目標があるのだ。芸能人に戦いを挑んで勝利を収めることである。
そんな俺は今日も配信活動を続けている。
俺は日課である配信活動を終えて評判を確かめるべくエゴサを始めた。
今日も面白かった! 最高!などのコメントが多数見られる。
今回の配信も上手くいったようだ。と思ったがこんなコメントがあった。
「こいつは配信によって売名しただ強さを求めている男だ」
というものである。批判コメントに対して少し怒りを覚えたが、全くもってその通りである。俺は強さを求めるためだけに売名活動として配信活動をしている。いつもならこんなコメントは無視しているのだが、今回はいつもと少し状況が違った。
このツイートが拡散されまくっているのである。俗に言う炎上のようなものである。公に俺は本当の目的なんて言っていないので単純なデマである。
知名度がそのまま強さに繋がる以上、強さのためだけに知名度を求める人間のことはあまり良く思われていなかった。
だから俺は目的を隠し正統派な配信者としてクリーンさをモットーに活動していたのだ。
そんな俺にとってこの状況は好ましいものではなかった。
だから俺はこの炎上を火消しするべく釈明の配信を行った。
その配信は一気に世に広まった。知名度も一気に上がり、そこら辺の芸人に負けるとも劣らない強さを一瞬で手に入れた。
俺はこの状況を見て味をしめた。炎上すれば一気に強くなれるのではないかと。
そこで俺は1つの手を考えた。俺が俺を批判するアカウントを作り、それっぽいデマを流すことで知名度を上げようとしたのだ。
俺はそれに成功した。今までとは段違いに力を得ることが出来た。このペースで強くなっていけば芸能界のトップにすら勝てるレベルの実力が手に入る。そう思っていた。
しかし、思いもよらない事態が起きた。俺を嫌った勢力の人々が徒党を組んで襲ってきたのだ。
今までの炎上によって力を得てきた俺だったが、数の暴力にはなすすべがなかった。一部は巻き込むことが出来たが、数に負けた。
そして俺は死んでしまった。嫌われることによって知名度を上げるだなんて間違いだったのだ。
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