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忘れものを掬う。


何かを忘れてしまった。

そんな気がする。


でもそれは気がしているだけで、

本当に何かを忘れたかどうかわからない。


だって忘れてるから。

もし何かあったのだとしても、

忘れられてしまっているから、

どうせよくわからない。


それで何かを失っているのか、

何かを手に入れたのか。


そのどちらのような気もするけど、

それもわからない。


もし忘れていないのなら何も手に入れてないし、失ってもいないのだろうし。


僕はそれを確かめようとしない。


目を凝らすと淡くなり、

目を背けるとその存在が色濃くなる。

目をつぶると輪郭までもはっきりし、

夢の中では感触すら感じる。


そして言葉にしようとすると

現実からこぼれ落ちる。


それは川の水を手で掬うよなものだ。

いまは掬った水をただ手のひらで揺すろう。


だってさ、いつかは石ころか砂金が

姿を現すのかもしれない。


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