夢を見てた。
夢をみてた。
僕はそこであなたと語っていた。
こんなふうに。
覚えているかな?
僕は君のことを別世界に住んでいる人間のようだと言ったことを。
それはたしかに、君のいうように
いまいちしっくりこなかった。
だけど今日しっくりくる文章に
出会ったんだ。
こういうことだったんだと思う。
共通の言語を持ってるのに
まったく異なる成分で構成されている空間が目の前に現れた感じ。
そう。
こういうことだったんだ。
なんて素晴らしい文章なんだろう。
わかるかい?
わかるだろう?
えっ?全然わからない?
ますますわからない?
まぁ、いいや。
その小説はさ、
その二つの世界をつなぎ合わせてたよ。
すごいよな。
小説家ってやっぱりすごいよ。
僕もさ、
そんな文章が書きたいんだ。
やっとはっきりしてきたよ。
僕は僕が好きになれるような文章が
書きたいんだ。
もしかしたらすごく退屈な文章に
なってるのかもしれないけどね。
そうして目が覚めた。
目が覚めたとき、
僕は日記の中で僕は起きたと感じた。
そう、僕は日記のなかにいた。
それが今日の朝のはなし。
そしていま。
すごく眠たい。
すごく眠たいけど、
とりあえず家までたどり着こう。
うっかり寝てしまって、
どこか変なところで目が覚めないように。