1 最強主従、大地に立つ!
ヒュイイイィィン・・・カッ‼
「んぁ?此処どこだ?」
気が付くと俺は森の中の魔法陣の上に立ってた。
お、落ち着け俺、まずは冷静になれ・・・よし。
辺りを見渡すとすぐとなりにアルが寝てんのに気付いた。
アルは人工生命体だから一度就寝って設定するとなかなか起きねぇんだよな。
「アルカディアズキー、オリジナル起動宣言」
「了承:オリジナル起動」
機械的な声の後にゆっくりとアルが目を覚ました。
「おはようございます、マスター。・・・ここは?」
「おはよう、アル。気が付いたらここにいたんだ、サーチしてくれ。なんかわかるかも」
「了解しました。サーチ中・・・確認。データナンバー20473892・・・エルディアという名の異世界です」
「おぉそうか、ご苦労。大方、何かの弾みでこの魔法陣が発動したってとこだろ。・・・ふーむ、異世界か・・・そうだ!せっかくだしこの世界を楽しむってのはどうだ?」
「良いですね。現在この世界に関する情報を検索していますが、現在時点で情報は見つかっていませんので、開き直るのも選択肢の一つです」
「だろ?そうと決まればさっそく出発だ、荷物まとめ・・・って荷物は全部インベントリだったな。おし、じゃあ行くぞ」
「イエス、マスター」
こいつがこの冒険の始まりってわけだ。どんなものがあるんだろうなぁ!ワクワクが止まらねぇぜ!
さぁ、幕は上がった、何をどう選ぶのかは彼ら次第、異世界旅行の始まりだ。