vs大魔王
本日二回目の更新です。
その衝撃波に僕は焦った。
リンクで話しかける。
『何があった?みんな無事か?』
アンリが即答する。
『皆なんとか大丈夫です。緑の男が復活し、大魔王として覚醒しました。もはや先ほどまでの男とは別人です。恐れていたことが現実になってしまった……』
アンフィが言う。
『私の勇者の力は通用するわよね?』
アンリが答える。
『はい。ダメージを与えるとしたら光魔法か神級の攻撃しかありません』
僕が言う。
『こちらを片付けたらそちらへ行きます。それまで耐えてください!』
アンフィは、
『まかせて! 時間が掛かっちゃったら倒しちゃうかもよ』
『それならそれでいいかも!?』
会話は明るいが、かなり厳しい戦いだ。
『オルター! この邪竜は私が押さえるから、あなたは大魔王の方に加勢しなさい。私が相手できるのは竜だけだから』
確かに邪竜はもう虫の息だ。
『わかった。ラフェ、お願いします!』
僕は体に天使の鎧を身にまとっているから、今なら大魔王ともやり合えそうだ。
『いいわよ。ただし貸一だからね! 全部終わったら清算してもらうわ』
『お手柔らかにお願いしますよっ』
よし。僕は飛び上がりみんなの後ろへと降り立つ。
緑の男、いや、大魔王ガルムはミズカを床にそっと置くと、ミズカの杖を手に、こちらを向いた。
その瞬間に憎悪のプレッシャーが全員を襲う。
ミモザが神聖魔法で気分を高揚させる聖歌を歌い、なんとか持ち直す。
歌がなかったら何人か脱落者が出るぐらいの激しいプレッシャーだ。
『ミオ、袋の中に角で作った小剣があるから、それを使ってくれ。闘気を流せば強くなるやつだ』
『わかったにゃ。それでやってみるにゃ』
ミオは小剣を引っ張り出し、右手に持つ。
ガルムが声を出す。
「先ほどは失礼したね」
僕らは驚く。なるほど、先ほどまでとは別人だ。
アンリが補足する。
『魔核の譲渡で、ミズカの知識がガルムの物となったんです』
それはなんという厄介な……。
「お互い相容れぬ者同士だ。決着をつけようではないか」
大魔王ガルムは集中すると体にゾルマと同じ黒い炎を纏った。
そして杖を構える。
ここで勝たないと人間の世界は終わりだ。
僕らの手に世界の命運がかかっている。
「わかった。全力を持って相手をしよう」
僕はガルムへ言うとともに、三つの口からブレスを吐く。
先手必勝だ! 卑怯と言われようが構いやしない!
――――神級光魔法『『『“ホーリーレイ”』』』
「そう来たか」
ガルムは杖を前に構え、白いレーザーに耐える。
その左右からミオと姉さまが襲い掛かる。
リヨンは回り込んでいる。後ろから攻撃する気だ。
ティーリンが精霊帝の召喚に入り、シルフィとミランダ、アンリは皆に防御呪文を掛けていく。
戦いの火蓋は切って落とされた。




