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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第六章
90/379

vs??? 7

今日1回目の更新です。今日中にもう一話アップします。


 ミオは怒っていた。


 激怒だ。


 ミオのオリハルコンの爪は、オルターが作ってくれた武器だ。

 壊したこいつは絶対に許せない、と。


 手加減はしない。

 ミオの動きがどんどん加速していく。


 「一旦下がります!」


 リヨンも下がった。これで思い切り戦える。


「獣人ごときが! 調子に乗るんじゃないよ!」


 ミズカの髪が広がる。


 まるで生き物のように動き出した。


 いや、よく見ると蛇だ。


 すべての髪の毛が蛇になっていく。  


 メデューサの髪の毛だ!


 それを振り下ろし、打ち付け、あらゆる位置から攻撃が来る!


 ミオは一旦離れようとしたが、ミズカはそれを許さない。


 蛇の攻撃がミオに襲い掛かる。


 だが闘気の残像はミズカに何人ものミオがいるかのような錯覚をもたらす。


 闘気に攻撃し、隙だらけとなった蛇を横からオリハルコンの爪で斬り飛ばす。

 そして二度目の必殺技がミズカに襲い掛かる。



“幻影攻撃”(ミラージュアタック)



 ミズカは吹き飛ばされる。



「……ふふっ計算通りよ」


 

 吹き飛ぶ先には緑の男の死体があった。


 ミズカは地面を吹き飛び、何回転もして緑の男へとたどり着く。


「何をする気にゃ!」  


 焦って追いかけようとしたミオだが、髪の毛が邪魔をして近づけない。


 ミズカは髪の毛でミオの相手をしながら、自分の左胸に爪を突き立て、中から魔法石のような、魔核を取り出し、男の心臓の位置に突き刺す。


 そのまま何かを唱えると、魔核は男の胸の中に吸い込まれていった。


「ミオ、離れて!!」


 慌ててミオが下がった所を炎が通り過ぎる。


 マリーナの唱えたエターナルフレアとセラフィの唱えたバーニングエクスプロージョンが、ミズカに襲い掛かる。


 炎の爆炎がミズカと緑の男を覆いつくし、もうもうと砂塵と炎が舞い上がる。

 

「やった、のかにゃ……?」


 マリーナは、


「避けようがなかったはず。確実に当たったと思う」


 どくん。


 その答えをあざ笑うかのように、また、あの音がした。


 空間を震わせながら聞こえる音。



 どくん、どくん、



 二度と聞きたくなかった音。


 

 どくん、どくん、どくん、 


 リヨンが衝撃波を放ち、砂煙と爆炎を吹き飛ばす。


 爆炎がおさまった跡には、倒れたミズカと、緑の男が立ち上がっていた。


 アンリが呻く。


「遅かった……いや、まだ間に合う!」


 男はミズカを抱きしめる。


「ママ、死んじゃうの」


「大丈夫。ママはいつでもここにいるから」


 ミズカは緑の男の左胸を叩く。


 アンリが焦って言う。


「はやく止めを刺さないと大変なことに!」


 そこでミオはハッとして緑の男へと走り出す。


 ミズカは言う。

 

「あなたに名前を付けてあげる。貴方の名前は“ガルム”、“大魔王ガルム”と名乗りなさい」


「ガルム。オレの名はガルム」




 その瞬間、緑の男の体から衝撃波が生まれ、周りの物を吹き飛ばした。 







ええ、私は〇ョ〇ョが大好きなんですよ!

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