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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第六章
84/379

vs???

本日二回目の更新です。

 そいつは薄緑色の体に、額から緑の触手が二本。


 ゾルマの青い体液を全身に浴びている。


 体のつくりは人種と同じ、いや、体のあちこちに硬そうな殻みたいなものが張り付いている。


 身長は三メートルを越えるぐらいか。


 子供じゃない。大人の体つきだ。


 背中に濡れた羽だろうか、羽化したてのセミのような、まだ準備が出来ていない羽が付いている。


 よろよろとゾルマの背中から立ち上がったそれは、バランスを崩してそのまま地面に落ちる。


 地面に背中から激突し、そいつはそのまま大きな声をあげた。 


「ぴぎゅぃああぁああぁああ!!!」


 僕と姉さまは地面に降りる。


「あいつは一体何だ」


「赤ちゃんみたいだ。普通の魔物じゃないよね」 

 

 そいつは一瞬で静かになってこっちに顔を向けた。


 声に反応したのか?


 そのまま、目を開けた。


「「!」」


 僕と姉さまは一瞬固まった。


 そいつの目には何もなかった。


 いや、中心に赤い点が見える。しかしその白目があるはずの場所には暗い闇があった。


 人でも魔族でもない。魔物でもない。


 しいていうならやはり魔王、なのか。


 いきなりそいつは四つ足でこちらに向かって突進してきた。


 速い!


 なんて速さだ。しまった。闘気剣を消してしまっている。いまから出しても間に合わない。


 僕は虹色のトンカチと、古竜の牙を構える。


 アンフィも同じように聖剣と神剣を構える。


 しかしその速度は僕の予想を超えた。


 半分ぐらいの距離から急加速して襲い掛かってきた。


 僕は衝撃に備え、腰を低く落とす。


 ぶつかる!と思った瞬間に、僕の目の前を、銀色の風が流れた。


 衝撃は来ない。


 何者かが横から回し蹴りを食らわせて吹き飛ばした。


「危なかったにゃ!」


「ミオ!!」


「油断しちゃダメにゃ。今の一瞬でミオもやられたにゃ」


 鎧の無い肩から血が出ている。


 僕は慌てて“癒し”を使い回復させる。


 吹っ飛んだそいつは、何かをくちゃくちゃと食べてる。


 ミオの肩の一部か!


 そしてこっちを見て、にたぁと笑った。


 こいつには僕たちはエサにでも見えてるのか!?


「目をそらしちゃダメ! あれに比べたらゾルマなんてそれこそ赤ちゃんに見えるわ……」


 姉さまも額の汗を手の甲で拭いながら言った。


 そこにティーリンが、リヨンが、マリーナが、ミモザが、紅の牙のメンバーが到着した。


 僕は久々に“鑑定”を使ってみる。


 ……だめだ、すべての項が???になっている。


 僕はアンリに“リンク”で話しかける。


『アンリ、いるか?』


『はい。今から向かいます』


『あいつが何か見てくれ』


 走ってる音がする。


『あれはっ!!』


 アンリが息をのむのを感じた。


 僕が続きを促す。


『何かわかった?』






『しいて言うなら“大魔王”です! 撤退も考えてくださいっ!!』







 

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