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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第六章
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それぞれの戦い

短いです。ちょっと迷走してます。


 ミオはローブの男とお互いオリハルコンの爪で戦っていた。


 前回は捨て身技で勝った相手だったが、あの技は防御がおろそかになるので一人では使えない。


 今回は一人でやらなければならない。早く勝って他のメンバーのフォローに回りたいぐらいだ。


 しかし集中力を欠いて勝てる相手でもない。


 ミオは集中する。


 こいつには膂力で負けているが、速度では勝っている。


 集中すれば負ける相手ではないはずだ、と。


 ミオは隙を窺いながら攻撃を捌くのに集中する。

 



 紅の牙のメンバーはマナとマリーナと一緒に上位魔獣相手に奮闘している。

 

 幸いなことにティーリンの精霊帝が魔獣たちの攻撃を妨害してくれるので、なんとか戦えている。


 ヘルハウンドをエターナルフレアで倒し、残りは六体だ。


 戦士三人ががっちりと相手の攻撃を防御する。


 だが、カレンはミノタウロスの斧を盾で受けて、盾に亀裂が入っている。


 あと二、三発で壊れてしまいそうだ。


 その間にマリーナのバーニングエクスプロ―ジョンが魔獣たちにダメージを与えていく。

 セルフィは中級の火炎の呪文で敵を近寄らせない。


 壁を背に戦っているので、回り込まれる心配がないのが強みだ。

 正面からだと二匹相手にすればいいのも大きい。

 きちんと守ることが出来れば、魔法使いたちが敵を倒してくれる、と信じて戦える。



 

 ティーリンはミモザと召喚士相手に戦っていた。


 相手の男は右手に短剣、左手に盾を持っている。が、盾がもうボロボロだ。


 男は嘆息する。


「自慢の盾がボロボロだよ」


「そうね! 買い替えをお勧めするわ!」


 言いながら、でもティーリンは手を抜かない。 

   

 連続で突きを入れていく。 


「一体どんな武器だよそれは。神代の代物かい」


 男も盾がボロボロでも余裕な様子を見せている。


「ふふっ、オルターと私で作った物よ」


「自作かよ。ありえねえ」


 男は眉を顰める。


 ティーリンが引くと、ミモザがメイスで殴りかかり、当たっても当たらなくてもまた一瞬で下がりティーリンと前衛を交代する。


 息があった連携だ。


 男が言う。


「これはちょっと勝てる気がしないなぁ」


 ティーリンは言う。


「降伏も受け入れるわよ?」


「それは遠慮しておくよ。どっちみち殺されそうだからね」


 男が盾を投げつけ、ティーリンがそれを払った隙をついて、腰に差してあった短剣を左手にも持ち、短剣二刀流になる。


 苦し紛れの二刀流……ではなさそうだ。構えが堂にいっている。 


「まあじゃ、本気で行きますか」

 


 男の顔から笑みが消えた。




 

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