表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第五章
62/379

決戦カザリア2

ま、間に合ったよ。本日2度目の更新です。


 ユニコーンは飛ぶようなスピードで、大型ガレオン船に近づく。

 

 と、先ほどのアブソリュート・ゼロが船自体まで凍らせていた。


 魔法などが飛んでくることもない。


 いささか拍子抜けだ。


 僕は盾の魔法を二重に張って防御してたのだが無駄になったようだ。


 ティノに甲板まで行くように頼む。


 ティノとリアンは甲板まで駆け上がる。


 と、人影が!


「……やってくれたな人間め」


 杖を持った灰色のリザードマンが結界魔法で結界を張っている。


 結界の中には、普通のリザードマンより一回り大きい蛮刀を持った青色のリザードマンと、メイスと盾を持った赤黒いリザードマン、黒いローブを纏った人種だと思われる男が二人。


 そして死者の王リッチがいる。

 

 これはやばいかも。味方の人数が少なすぎないか。


 ミオが猫の姿のまま飛び降り、くるりと回転すると、地面に着く前に人の姿に戻る。


「強敵の気配がするにゃ」


 そうだ、ミオがいたんだ! すっかり忘れてた。ごめんよ……。


「では私はひとまず退却しよう。あとのことはまかせたよ」


 黒いローブの男は身長大の青白い魔力の塊を作り出し、その中に入った。


 ゲートの魔法か。


 残ったのはリザードマンが三体と黒いローブを頭までかぶった男。


 そしてリッチ。


 僕はあわてて“リンク”の魔法をここに居るメンバーに掛ける。

 

 ミスった。


 突入するときにミモザたちにも掛けておくべきだった。


 まあもう今そんなことを言っても仕方がない。


 今はお互い防御魔法を掛けているから、魔法はお互いに効かない。


 向こうはおそらく前衛3に魔法2


 こちらは前衛2に魔法2か。ティノとリアンに参戦してもらえれば数の上では勝ってるな。



『師匠、盾、引き継いでもらえますか? 前衛やります』


『わかった』

 


 マリーナが盾魔法の維持を引き継ぐ。

 僕は無言で両手のトンカチから闘気剣を作り出す。さらにリッチもいるのでそれに“ホーリーシンボル”を掛ける。


 リッチが、僕が剣に纏った自分を滅ぼしうるであろう力に呻く。


「き、きさま何だそれは。なんだその魔法は」


「知る必要もない。だが、その身をもって知るがいいさ」


 僕とマリーナはユニコーンの背から飛び降りる。


『ティノとリアンは後ろに下がっててください。魔法で加勢できるのであればお願いします』


『はい、主様』


『了解』


 二人は人間の姿になった。ティノはいつもと同じ幼女の姿、リアンは黒髪の青年だ。


 二人ともお互いにツノがあるであろう位置に魔力を集めだす。


 距離が遠く、威力が落ちていたとはいえ、神級魔法を防いだのだから、相手の力量もかなりのもののはずだ。

 

 油断はできない。


 ミオと僕は体に闘気を纏う。


 青いリザードマンの体からも薄青い闘気が噴き出す。


 黒いローブの男からはなんだあれは。黒い闘気だ。闘気には違いないが初めて見る。


『ミオ、行くよ、僕が突入したらフォローお願い』



「じゃあ始めようか」 



 僕はノーモーションで一気にリッチに近づく。魔法職が前に出たらいけないね!


 それを防ごうとローブの男が僕に向かってきたのをミオが防ぐ。甲高い金属音が鳴る。ミオの爪と相手の武器か。


 僕はリッチに集中する。


 僕は闘気剣で横なぎにする。リッチは杖で受けたが、僕の闘気剣は杖を両断する。そのまま左肩から右わきまで剣を振り抜く。

 すこし浅いか!

 

 止めを刺そうと追撃したところを青いリザードマンに止められる。


「おまえか。あちこちで我らの邪魔をしてるやつというのは。勇者の弟か」


「そうだ。名前はオルター。この名を地獄に持っていくがいい」


 相手の武器は両手で持った反りの入った蛮刀だ。闘気を纏わせている。武器破壊もできないか。厄介だ。


 蛮刀の振り下ろしを闘気剣をクロスして受ける。


 しまった。受け流すべきだった。僕は徐々に押されていく。


 こんな時のために……、僕は左足のかかとで地面を思い切り叩く。


 ガチンという音とともに、足先に15㎝ほどの刀が飛び出す。


 それを相手の太ももに向かって蹴り上げる!


 リザードマンは咄嗟に後ろに飛んでかわそうとしたが遅い!太ももからパッと血が舞う。


「小細工をっ」


 リザードマンの憎々しげな様子に僕はにやりと笑って返す。


 が、赤いリザードマンの魔法でその傷が癒えていく。


 ああっ赤いやつは僧侶だったのか!


 僕は敵僧侶に向かって


 闘気剣を繰り出す!


“彗星剣”(コメットソード)

 

 青いリザードマンが蛮刀でかばう。

 

 しかし本命はこっちだ! 


“流星剣”(メテオソード)


 一秒間に何発もの剣撃が相手を襲う!


「くっ貴様その歳で技持ちかっ!」


 僕の剣撃は、最初は受けられていたが、あまりの数の多さに受けきれなくなっていき、体中に傷が広がる。


 僕は前に出て青いリザードマンを吹き飛ばす。そのまま赤いリザードマンへ突進し、今度こそ袈裟懸けにし止めを刺す。


 闘気を纏ってないものに対しての僕の闘気剣は無類の強さを発揮する。 


 青いリザードマンは猛り狂って僕に向かって突進してくると、力任せの攻撃を繰り出す。


 ぼくはすべて受けずに最小限の動きでかわしていく。


 大雑把になった攻撃なんか当たるはずもない。カウンターで少しづつ削っていく。


 止めだ!


“流星剣”(メテオソード)


 今度こそ僕の剣撃が青いリザードマンを切り刻み、青いリザードマンはそのまま力を失い、その場に頽れた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ