表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第四章
55/379

vs土竜王2

 本日分の更新です。


 僕は後ろに下がる。


 代わりにミオとリヨンが前衛に躍り出る。


 僕は“リンク”の魔法でみんなの意識を繋ぐ。


 今回の陣形はこうだ。

 

 ミオ(武闘家)、リヨン(拳闘士)、が前衛、

 紅の牙から、カレン(戦士)、シズカ(剣士)、ロミ(戦士)がこちらは無理せず、引き気味に前衛に入る。


 中衛が僕(魔法戦士)、ティーリン(召喚剣士)、


 後衛がミモザ(僧侶)、マナ(魔法使い)、ティノ(ユニコーン)

 紅の牙から、セルフィ(魔法使い)、ミランダ(僧侶)


 ラフェは戦闘には参加しないので、一番後ろだ。

 

 ミオが囮になって挑発し、リヨンが横に回り込んで拳を叩きつけたと同時に衝撃波が内部に浸透する。

 ティーリンがリヨンのガントレットにつけた効果、衝撃波倍増だ。


 竜王がリヨンに意識を向けたら、今度はリヨンが回避に専念し、反対側からミオが爪で胴体を切り裂く。


 リヨンの攻撃は一撃まともに入れば一瞬竜王の動きが止まるほど重い。


 竜王がブレスの準備をしたら、僕もブレスのために息を吸い込み、ブレスを吐いたと同時に相殺する。


 ミオとリヨンの連携が予想以上に上手くいっている。


 と、そこで竜王が吠えた!


 竜王の全身が薄青いオーラで覆われる。


 こいつも闘気を纏えるのか! これで僕の闘気剣は役立たずになった。


 そこでティーリンの召喚が終わり、精霊帝が召喚される。


 風の精霊帝、水の精霊帝、土の精霊帝が竜王に攻撃する。


 真空の刃が、水の刃が、石の槍が竜王にダメージを与えていく。


 が、尻尾の薙ぎ払いを受けてしまい、土の精霊帝以外消滅してしまった。



 僕は呪文を唱え、威力は低くなるが、詠唱を省略する。


 僕は“リンク”を使いみんなへ叫ぶ! 


『魔法行く! 前衛下がって!』


 呪文詠唱中のマナとタイミングを合わせ、マナの呪文発動の掛け声と共に呪文を発動させる。




――――神級魔法エターナルフレア



  

 八つの魔法陣から巨大な炎が竜王に向かう!


 灼熱のフレアが竜王の鱗を蒸発させてゆく。


 少し後ろに下がったミオに言う!


『魔法受け取って!』


『はいにゃ!』


 僕はミオに向かいファイヤーボールを二発撃つ。


 ミオは両手のオリハルコンの爪でファイヤーボールを吸収する。


 ミオの爪が炎を纏って紅に燃える。


 そのまま竜王に切り付けると同時にゼロ距離でファイヤーボールを爆発させる。


 明らかに竜王の動きが鈍くなってきた。


 が、攻撃は止まることはない。尻尾の薙ぎ払いが“紅の牙”のメンバーを吹き飛ばす。


 慌ててミモザとミランダが回復をかけていく。


 しぶとい! さすが竜王、これだけダメージを与えても、まだまだ暴れまわる。


 暴れながらなにやら呪文を唱えている。


 竜王の周りに四つの魔法陣が浮かぶ。


 猛烈に嫌な予感がする。


 マナが驚愕し、“リンク”で絶叫する!


『いけない! 敵のエターナルフレア来ます!』


 まさかまさか! 

 

 やばいやばいやばいやばい! 


 対抗策は相殺か!? だめだどう考えても間に合わない! 


 防御魔法も全員には届かない!


 このままだと何人か確実に死ぬ! 前衛に居るミオが一番危ない!


 いやだ! 


 僕は絶対にミオを死なせない!


 そうだっ! 一手ある!


 火属性耐性のある僕が全部食らえばいい! 


 僕は竜王に特攻する!


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


「青いな」


 そう言った竜王の冷徹な声が聞こえた気がした。


 青くて悪かったな! この呪文なら短いし間に合う!


 もうお前は許さん!


 僕もリンクで絶叫する『みんな下がれえええええええ!!!!!』


 いくぞっ!!!





――――竜魔法・変化“レッドドラゴン”!!





 走りながら発動したレッドドラゴン変化は、そのままの勢いで竜王にぶつかり跳ね飛ばす。


 竜王はそれでも魔法を発動し四つのフレアが魔法陣から出現する!


 僕は翼を広げ火属性耐性を発動し、全部その身で受ける!


 翼の皮膜は破れ、僕の体をフレアの炎が嘗め尽くす! 


 竜王を睨みながらひたすら耐える!


 ミオが走り寄ってきて両手の爪でフレアを吸収する。


 炎が収まり、僕の体のあちこちから煙が出ている。


 倒れそうになるのを精神力でなんとか耐える。


 僕は、“自動体力回復”と“再生”のスキルを使いそのまま竜王に襲い掛かる。 


 闘気を身に纏い、攻撃する!


 鼻に噛みつき、噛みついたまま首を振って投げ飛ばす! 


 いつかラフェにやられたように、マウントをとり、ひたすら殴りつける。


 殴る殴る殴る!


 抵抗する力がふっと消えたのを確認して、僕は殴るのをやめる。



 僕たちは土竜王に勝利した。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ