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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第三章
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vsデスタイラント3

遅くなりました~。

 デスタイラントは変化する。


 巨大な体躯、黒い鱗に覆われた体のあちこちから、炎がちらちらと生まれては消える。


 さらに長い首の先にある頭が真ん中から首の根元まで二つに割れていく。


 羽こそないが、首二つ、頭二つ、四本足、長い尻尾の漆黒の竜になる。


 双頭の竜は二つの口で話し出す。


「覚悟を決めるがよい」


「くひひひひひ! 絶望した? 絶望しちゃった?」


 レッドドラゴンより一回り小さいが、巨大であることには変わりない。

 

 模倣することも可能だろうが、双頭の僕とか考えるだけで嫌だ。


 正攻法で攻めることとする。


 まずは小手調べに……と思ったらティーリンから


『精霊帝を三体召喚したわ』


 言葉と同時に水の精霊帝と風の精霊帝と土の精霊帝が三方向からデスタイラントに向かう。


 超高圧の水流、カマイタチ、石の砲弾がデスタイラントを中心に嵐のように襲い掛かる。


 が、効いてない!


 鱗がすべてを弾いている。厄介な……。セスと同じ対魔法の鱗か!


 物理で攻めるしかないのか! だけどこの暴れまわる竜に近寄りトンカチで攻撃するのはきつい、無傷でやれる気がしない。


 でもやるしかない。


 僕は精霊帝に攻撃している隙をついて回り込み、両手で胴体に攻撃する!


 右手のトンカチが肉をえぐり、左手の短剣が皮膚を切り裂く! が、予想していた血が出てこない! そうか、この竜はアンデットなのか!


「グオオォォォオ」


 顔の一つが振り向いてこちらを見たと思ったら、尻尾を振り回し僕を吹き飛ばした。


 僕は吹き飛ばされ、体を回転させながら、壁にぶつかる。


 あまりの衝撃に一瞬呼吸ができなくなる。


 ミモザが走ってきて、回復魔法を掛けてくれる。


「ありがとう。ミモザ、アンデットに効果のある魔法は使える?」


 ミモザはすぐ答える。


「アンデット用の聖なる光と、聖なる力を武器に宿すことぐらいしか」


 パキィイィィィィンと言う音がミオ達の方から聞こえた。

 ミオが刀を折り、ガレスが闘気の刀を作り出すのが見えた。

 

 それでもミオが優勢なのは見てわかる。

 ミオの方は心配いらないだろう。


 その時僕の頭が電光のようにあるアイデアを思いついた!


 僕が左手の短剣を差し出し頼み込む。

 

「これに聖なる力をたのむっ」 


「わかりました。“ホーリーシンボル”」


 短剣に聖なる力が宿る。


 僕はホーリーシンボルを纏った短剣を腰に戻し、オリハルコンのトンカチを左手に持つ。


 まずはガレスの闘気剣だ


 右手の虹色のトンカチで闘気剣を作る。


 さらにそれに、


「“ホーリーシンボル”」


 聖なる力を纏わせる!


「すごいっ」


 ミモザが驚きの声を上げる


 僕は立ち上がりながら、左手でも同じことをする。


 ヴンッと神聖な闘気の刃が出来上がる。


 デスタイラントを見ると、ティーレンが近接戦闘を挑んでた。


 ガレスの方ではティノが“癒し”をミオに掛けている。さすがミオ、ガレスは倒したようだ。

 マナは集中してもう一度フレアを召喚する準備をしている。

 

『ミオ、ティーレン、やつの気を引いてくれっ!』


  すぐに返事が来る。


『はいにゃ!』

『わかったわ!』


 精霊帝は土の精霊帝しか残っていない。


 僕はしゃがみ込みタイミングを見計らう。


 デスタイラントの首の一つが真上を向き息を吸い込んだ。


 今だ! 僕は風魔法を使い弾丸のようにデスタイラントの首に向かう!


 ザシュッ


 聖なる力を纏った闘気の刃で首を斬り落とす!


 そのまま王座の後ろの壁を思い切り蹴り、もう一つの首に飛ぶ!


 さすがに避けられたが、そのまま地面に着地する。


 ミオがオリハルコンの爪で後ろ足を狙い何度も切りつけている。


『ミモザ、ミオとティーレンの武器に聖なる力を頼む!』


 僕も正面からデスタイラントに向かい、休むことなく両手の武器をコマの用に回転しながら切り付ける。

 神聖なる刃は黒い鱗をやすやすとまるでバターの用に切り裂いていく。

 

 回転しながら前足を切り、胴体を切り、後ろ足を切り、腹を切り、首の根元を切り、襲い掛かってきた竜の頭を切り付け、それでも僕の連撃は止まらない。


 慣れ親しんだトンカチだ、自在に扱える。

 僕は目の前にある竜の体を、首を、尻尾を、ひたすら切る! デスタイラントを細切れに削っていく!


 残ったもう一つの頭が僕に向かって闇のブレスを吐こうと動く。

 準備動作でブレスを吐くのがバレバレだ。


 闇のブレスを吐くのに合わせて、僕もまた、


“ドラゴンブレス”


 ブレスを吐く! デスタイラントの竜の目が驚きで見開かれる。


「バ、バガナ」


 デスタイラントが声を漏らす。


「さよならだ、デスタイラント」


 僕は“リンク”でマナへと声をかける!


『マナいけるかっ』


『いけます! いつでも!』


『みんな! マナがフレアを撃つ! 下がって!』


 僕らはバックステップでデスタイラントから離れると同時にマナが呪文を発動する。


 鱗には効かなくても、これだけ切り付けていれば断面から焼くことができる。 


――――神級魔法エターナルフレア


 神代の呪文がデスタイラントを炎に包む!


 おまけだっ、僕は呪文を唱える!


――――超級魔法バーニングエクスプロージョン


 何十という爆発する火の玉がデスタイラントに着弾し焼き尽くす!


 炎が収まり、皮膚の鱗だけが焼け残った中に、闇の心臓がいまだに脈打っていた。 

 

 僕は、闇に脈打つ黒い心臓を両手の剣で突き刺した。

  




頭痛がする中かいたので、明日見返してちょっと内容変えるかもしれません。

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