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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
現代編 第二章
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現代編 vsヤマタノオロチ3


 空に出現した巨大な魔法陣から、これまた巨大な隕石がヤマタノオロチ目掛け落ちてゆく。


 俊楽が思わず間抜けな声を出す。



「な、なんだありゃ」



 美冬がつぶやく。 



「アレが本気を出したあいつの魔法……」



 俊楽が呆れたように言う。


 

「ゲームでもないのに隕石落としなんて反則だろう」



 しかし驚いている暇なんてなかった。


 皆が呆気にとられる中、綾子がねこまたを胸の前に抱きながら、



「まって、あっちの頭!私たちの方を見てる!」



 バッと皆が綾子の指さした方を見る。


 皆の動きが一瞬止まる。

 

 美冬がチッと舌打ちし、



「魔神?達よりはオレ達のが御しやすい、と見たか」



 俊楽が慌てて、


   

「どうする!?岩の影にでも隠れるか!?」



「もう気づかれてる。無駄だろうな」



「じゃあどうしろと!?言っておくが僕の陰陽術が効くような大きさじゃないぞ!」



 美冬が岩に背を預け、



「オレがやる」


 

 静かに言い、ベレッタM92Fを構える。


 俊楽が呆れたように、


「おいおい、気でも狂ったか!?そんな拳銃が効くような相手じゃないだろう!」



 美冬は舌で唇を湿らせると、



「ちょっと黙ってな」



 俊楽を黙らせる。



「はあああああああああああぁぁぁっ」



 美冬が集中すると、美冬の体がばちばちと帯電し始める。



「でっかいのを撃つぜ!皆伏せてな!」



 美冬は勇からもらった特殊な弾丸を銃にこめると構えを取る。


 ベレッタの銃口の左右から、電撃がヤマタノオロチに向かい伸びていく。



「銃がイカれるからあんまやりたくないんだけどな……」



、迫りくるその頭に抱く恐怖を抑え込みながら、照準を合わせる。


 これが効かなかったら後がない。


 美冬は流れ出る汗をそのままに、狙いを定める。


 だが、この私の武器は世界最強だ、と美冬はオロチを睨みつける。


 美冬は裏の社会では最強の一角だ。


 美冬の“電撃”が効かないという事、それは美冬の存在価値を否定するに等しい。


 すべての敵をこの“電撃”の能力で倒してきた。 


 負けたのはたったの一度。唇を湿らせ、オロチを睨みつける。


 その、一度負けた相手から授かった新たな力。



 美冬は力の限り叫ぶ。




「これでもくらええええええええええ“電磁加速砲”(レールガン)っ!!!!」


 


 ドン、とう爆音とともに発射された異世界産の弾丸が、ヤマタノオロチ目掛けて加速していく。

   

 美冬は連続してドン、ドン、と全部で三発を撃つ。


 四発目を撃とうとしたところで、


「うあっちぃっ!」 


 加熱した銃を取り落とす。


「どうだ!?」


 三発の弾丸はオロチの鼻先から後頭部まで貫通し、風穴を開けた。 



 オロチの頭は動きを止め、そのまま地面へと倒れ落ちた。


 




<勇視点>



 目の前で頭の一つが地面へと倒れていく。


 やったのは美冬の“電磁加速砲”(レールガン)か。


 僕は思わず、やるじゃないか、と心の中で称賛する。


 しかしあの技は銃に負担をかける。


 もう今回は使うことが出来ないだろう。


 ヒュドラのように再生するかと身構えたが、どうやら“再生”スキルは持っていないようだ。


 ならば時間はかかっても一つづつ落としていけば勝てる。


 僕は顎のはずれたオロチの顔に向き合うと、新たに魔法を唱え始めた。 


―――“竜魔法”


 ――――“変化”(へんげ)!!


  ――――“皇帝竜”(エンペラードラゴン)!!!



 「ガアアアアアアアアアアアアアアァァァァ!!!!」



 僕は巨大な竜へと姿を変え、天へ向かって咆哮した。




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