決戦4
邪神アラクが、橙色に染まる夕陽を見ながら、
「楽しみだ、もうすぐ日が暮れる」
リリアンの救出はミモザに任せてある。間に合うはずだ。
「僕の仲間がリリアンの救出に向かっている。お前の思い通りにはさせない!」
六本の武器を構えながら僕が言う。
「ふん、たかが人間に我が神官達が負けるかな?お前やそこの女ならともかく」
「ならばお前を倒し、彼女を救いに行く。姉さま!」
僕が話していたのは姉さまの攻撃の時間稼ぎだ。
姉さまの練り上げた魔力が天を衝く。
「“真竜・勇者の一撃”!!!」
「クハハハハハっ!そんな大技!、何度も当たるわけがなかろう!!」
速い!その巨大な姿に似合わず、凄まじい速度で“勇者の一撃”は回避される。
そしてそのままの速度で“勇者の一撃”を振り切った姉さまに向かい突撃する。
この速度……まずい!かわせない!
アラクはその六本の腕に備えた武器を振り降ろす!!
「クハハハ、まず一人!!!」
「姉さまっ!!!!」
そこへ銀色の閃光が割り込んだ!
「“獣人神拳・雷獣”っ!!!!!」
蜘蛛の巨体が大きく揺らぐ。
「な、なにを!?」
「間に合ったにゃんねっ!!」
空中で一回転、銀色の白虎の女性、いや、ミオだ!
白虎族の女性の恰好をしているが、まぎれもなくミオがそこにいた。
「ミオ、助かったわっ!」
本当に助かった。
ミオのおかげで出来た隙で、天使の翼をはためかせ、姉さまが大きく後ろに跳び離脱する。
僕が歓喜と共に叫ぶ。
「待ちくたびれたよっ!」
「私たちもいるわっ」
馬に乗ったマナとその後ろに乗っているのはリヨンか。
ティーリンが、レンが、フィナが、ルスリィが、紅の牙の皆が駆けつけてくる。
「みんな!」
邪神アラクが不敵に笑う。
「ふん、雑魚がいくら集まったとて、同じことよ。我が武器の錆にしてくれるわ!」
それを見てリヨンが舌なめずりをする。
「今度の相手はあいつね。腕がなるわ」
それをマナがたしなめる。
「今日はミモザさんが居ないので油断はできません!」
「たとえ女神の加護がなくても今の私たちなら!」
ティーリンがレイピアを正眼に構える。
皆が武器を手にアラクに向けて構えを取る。
「最初から全力で行くにゃんね!」
ミオの体から銀色のオーラがあふれ出る。
「私たちも!」
「ハッ!」
リヨンからは純白のオーラが。
ティーリンからは緑のオーラが。
マナが真紅の魔力を練り上げ、
「――――神級魔法“エターナルフレアソード”!!」
エターナルフレアソード発現させる。
じりじりと邪神アラクを取り囲む。
そして一斉にアラクに向かって技を放つ!
僕と姉さまの、
「「“真竜聖光星爆斬”!!!」」
を皮切りに、
ミオの、
「“白虎神拳”“残影ひっかき!”!!」
リヨンの、
「“白神拳・降龍”!!」
ティーリンの、
「“森人神剣”!!“三奏剣”!!」
マナの、
「“エターナルフレアソード”!!」
レンの、
「“竜王疾風撃”!!」
が、
紅の牙の、カレン、ロミ、シズカの、
「「「“彗星斬り”!!」」」
が、邪神アラクに向けて放たれた。




