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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
蓬莱大陸編
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攻城戦



“白神拳・神撃”ホワイトフィスト・ゴッドブレイク!!」



 リヨンの一発で、数十人の亜人の群れがバラバラになって吹き飛んでいく。


 神を殺すための技を、軍勢相手に使用するとこうなる。


 ゴブリン程度ならばリヨンの繰り出した技の衝撃波だけで倒せてしまう。



「チャージランスッ!」



 ミモザが馬の上でランスを操り、文字通り敵の陣営を切り裂けば、レンが“竜王疾風撃”(ドラゴンタイフーン)で数十匹の敵を上空に巻き上げていく。


 ティーリンは縦横無尽に戦場を駆けまわり、次々とゴブリンロードやホブゴブリンなどの、大型の魔物の喉を引き裂いていく。 


 僕と姉さまとマナは蘭青将軍の十万の部隊だ。


 姉さまは僕の横に馬を並べながら、


「蘭青将軍!オルター、マナ」


 剣で城門を指し、


「他に注意が行ってる今のうちに城門を破るわよ!」


 四十万はいるであろう敵の、本拠地への特攻を姉さまはいとも簡単に言ってくる。


 しょうがない。


「では僕が道を切り開きます」


 僕は馬を走らせながら、



“真竜”(ドラゴンロード)“彗星斬り”(コメットスラッシュ)!!!」



 “真竜”で強化した飛ぶ斬撃で城門までの敵を跳ね飛ばす。



「おお!者ども!勇者殿に続けーっ!」


 

 蘭青将軍が時の声を上げ、僕らの後を十万の大群が続いていく。


 城門を守るのは鎧を着たオークジェネラルとオークロード、トロル、トロルを一回り大きくしたような怪物はトロルロードか。


 三メートル近い巨体に巨大な棍棒を持ったトロル達を先頭に、巨大な盾と剣を持ったオークジェネラルがそれに続く。


 すべて肌が黒く変色していて邪神の手下だとわかる。


 城門に近づくにつれ、矢が飛んできた。


 飛び道具で狙われるのは面白くない。


 すると姉さまが、


「みんな先に行って!私は弓兵を倒してからいく!神級光魔法“武装天使鎧”(アームドエンジェル)


 馬から飛び上がり、そのまま城壁の上まで一直線に飛ぶ。


 当然、弓兵の集中砲火を喰らうが、“天使鎧”で強化された姉さまの装甲を抜ける矢などない。

 

 よし。弓兵は姉さまに任せよう。


 僕はマナと並走しながら、トロルの大群へと突っ込む。


 お互いに顔を見合わせ、



「「――――神級魔法“エターナルフレアソード”っ!!!」」 



 同時に同じ神級魔法を唱え、炎の剣を出現させる。


 トロルは再生能力があり、ちょっとやそっとでは再生してしまう。


 しかしこの剣なら、傷口を焼いてしまうので再生はできないはずだ。


 僕とマナは馬の上から“エターナルフレアソード”を振るい、次々とトロルたちを屠ってくいく。


 後続が追い付き、白虎族の兵たちもトロルへと攻撃を加えていく。


 僕とマナは先頭に立ち、後続の道を切り開いていく。


 炎の剣でトロルを切り伏せ、燃やし、打ち倒す。


 そんな僕とマナに向かって、四メートルはありそうな漆黒のトロルロードが迫って来た。


 僕はソードを瞬間的に伸ばし、トロルロードの肩口から袈裟懸けに斬りかかる。


 が、少し食い込んだ状態で止まってしまった。


 なんだって!?


 岩すら溶かす高温だぞ!


 いや、ちがう!


 これはトロルの再生スピードが早いせいで再生が追い付いてしまってるのか!


 僕はエターナルフレアソードを解くと、ロッドを仕舞いながらヒヒイロカネの刀を取り出す。


 が、その隙をトロルロードは見逃さない。


 棍棒を薙ぎ払って、馬の足を砕く!


 僕は空中に投げ出され、地面に叩きつけられた。

 

 すぐにマナが駆けつけ、僕の盾になり僕をかばってトロルロードの前に立ちふさがる。


「うっいけない、そいつに炎の剣は効かないっ」 

 

 僕の言葉に、


「大丈夫です。任せてください!」


 そしてトロルロードに向かいエターナルフレアソードを振り下ろす!


 狙いは……そうか!


 マナのエターナルフレアソードはトロルロードの棍棒に当たり、棍棒は燃え上がる。


 思わず棍棒を手放すトロルロード。


 その隙に僕は立ち上がり、ヒヒイロカネの刀を構える。


「マナ、下がって!」


「はいっ!」


 僕はトロルロードに向かい走りながら技を繰り出す。



“真竜・(ドラゴンロード)“流星剣”(メテオソード)!!!」



 僕の技がトロルロードの体を削り取っていく。


 これだけ大きいとさすがにただの的だ。


 

「ぐおおおぉぉぉおぉお」 


 

 腕を振り上げ、僕に叩きつけようとした姿勢のまま、トロルロードは仰向けに倒れたのだった。


 

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