ミオ対白虎神2
受けて見よ、と言われれば受けざる得ない。
白虎神の“残影ひっかき”とミオの“捨て身ひっかき”が激突する!
その白虎神の腕から繰り出される巨大な斬撃の嵐を、ミオは一歩も引かず受けて立つ。
威力の差を手数でカバーする!
防御を捨てたミオの連撃が、逆に白虎神の斬撃を受け止める。
白虎神は驚愕の顔だ。
「これをっ!受け止めるかっ!避けもせずにかっ!?」
しかし圧倒的質量の斬撃に、さすがにミオの体が悲鳴を上げる。
ミオは考える。
体の大きさに差がありすぎる。
このままだと体がもたない。
ならどうする!?
簡単だ。
なら体を大きくすればいい!
「にゃおあああああああっ!!“獣人神拳・猫王”!!」
ミオの体から橙色のオーラがあふれ出し、豹を形作る!
白虎神はその闘気で出来た巨大な豹に思わず目を見張る。
「なんと!!!!!!」
攻撃の手が止まった白虎神に、今度はこちらから攻撃をする!
「“猫王・・・捨て身ひっかき”!!!」
白虎神もあわてて技を再び発動させる。
「“残影ひっかき!”」
先ほどと逆だ。
白虎神の倍以上もある、闘気で出来た豹の上半身が、白虎神を見下ろしながら、斬撃を繰り出していく。
「むむむむむむむむっ!!!」
耐える白虎神だが、限界が来たのか、
「ここまでっ!!!わしもう限界っ!」
ついには白旗を上げたのだった。
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「こう、ですか?」
「違う、ここの力は抜いて。体をまっすぐに保つ」
「は、はい」
布陣している右翼の陣営の中、剣の稽古をしている三人がいた。
ティーリンとマナとカレンだ。
習うのはエルフの剣術。
マナは“エターナルフレアソード”を、うまく使えるようにするにはどうすればいいかを考えた結果、ティーリンに師事することにしたのだ。
それを見ていたカレンが相手役を買って出た。
「ああ。エルフの剣術は力のないものには良いものですね。これならマナさんが剣を振るうにはちょうどいい」
「けど難しいわよ。人族が覚えるには時間がかかるかもね。まあマナは筋がいいし、形にするだけならそう時間はかからないかもしれないわ」
マナが嬉々として言う。
「ほんとですか!?」
「ええ。一日数時間、毎日やれればね」
「頑張ります!」
そこへ馬に乗ったミモザがやってきて、呆れた口調で、
「戦場で一体なにをやってるのよ。まあ、当分敵は攻めてこない様子だけどね」
「龍軍はどんな様子ですか?」
と、カレンが聞く。ミモザは、
「再布陣してるわね。こちらも攻め込む気む動きはまだないみたい。戦況が動くのはいつになるやら」
「皆が集まるまで、攻めてきてほしくはないですね」
まあね、とミモザは言い、
「攻めてきたらきたで、殲滅してしまえばいいのよ」
物騒なことを言う。
「向こうの布陣から、大分ゴブリンなんかの亜人が減ったので、次の戦いが実質本番みたいなものだと思うわ」
マナが焦ったように、
「それまでに、剣をもう少し覚えないと」
「マナは頑張り屋さんね。あんまり稽古で力を使いすぎないでね。本番になって疲れ果てていたら問題よ」
ティーリンが木の棒を構え、マナに合図をする。
「まあ、加減をして鍛えるわ。それでいて早く、強く、ね」
マナはティーリンの言葉に頷いて、そしてまた木の棒を構えるのだった。




