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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
蓬莱大陸編
349/379

vs邪神アラク


 人型に六本の腕。


 逆立ち銀に輝く髪は天を突き。


 肌は漆黒。


 目は赤く爛々と光る。


「我は戦神アラク。世に破壊と災いをもたらす神なり」


「ハッ」


 そして何やら集中すると、二本の手にハルバードを二本、もう二本の手に斧を二本、そして最後の両手に刀を二本を作り出す。


 そのすべての武器が禍々しい黒いオーラを纏っている。


「まずは小手調べ」


 アラクがその刀を高速で振るった。


 飛ぶ斬撃だ!


 両手の武器から発生した飛ぶ斬撃が僕と姉さまを狙う。


 お互いの武器でそれを弾いた瞬間、


「っ!?」


 邪神アラクの姿が掻き消えた!


 次の瞬間、僕の前に現れる!


 やばいっ攻撃を弾いた姿勢で迎撃が出来ないっ。


 アラクは僕に向け、左右の振り上げた斧を振り下ろす!



 防御は間に合わないっ!



 手が足りないっ!



 ならっ!



 僕は逆に前に、アラクの方へと突進する!



 足りないのならばっ!




 作ればいい(・・・・・)!!




 僕は叫んだ。



「―――暗黒魔法“魔銀変化”っ!!!!」



 僕の腰に備え付けられている魔法の袋から、かつて魔神ウルヌスから奪った魔銀が飛び出してくる!


 それは一瞬で僕の体を覆い、四本の腕となる!



 僕はアラクに組み付き、斧を振り下ろされないように魔銀の腕でアラクの腕を掴む!



「貴様っ戦神の攻撃を止めるだと!?」



 アラクの驚愕の顔を尻目に、



「あいにく邪神との戦いは慣れてるんでねっ」



 と、うそぶく。



「光の魔法と暗黒魔法を同時に使うなどっ、見たこともないっ」



 そんなこと言われてもできるものはしょうがないっ。



 僕はアラクの胸に蹴りを入れ、体を引き離し距離を取る。


 

 僕は魔法の袋からこちらも武器を出す。



 全部でヒヒイロカネの刀二本、トンカチ、オリハルコン製の刀三本だ。



「ほう。なかなか良い武器を持っているではないか」



 僕はアラクに接近し、



「こちらも小手調べだっ“聖光星爆斬”(ギャラクシーブレイク)!!」



 すべての腕で“聖光星爆斬”(ギャラクシーブレイク)を放つ!


 アラクは楽しそうに、



「あっはっは、やるではないか!これならば轟炎を苦しめるわけだ!」



 これでまだ余裕があるとは、さすが邪神を名乗るだけのことはある。



 僕はアラクと打ち合い、離れ、打ち合い、離れ、切り結ぶ。



「オルターっ!」



 姉さまの声にハッとした僕は慌てて回避行動をとる。



 僕の真横を炎が突き抜けて行く。



 轟炎かっ忘れてたっ。



 轟炎がアラクの横に並び飛ぶ。



「アラク様。そろそろお時間です。目的をお忘れになってはなりませぬ」



「……そうであった。ふっ。なかなか楽しめたわ」



「あとはこの轟炎にお任せを」



「ああ。我は目的を達するとしよう。そのほうら、運が良かったな。だが次会うときは手加減はせぬ。首を洗って待っているがよい」



 アラクはそう言うと、その姿が掻き消えた。



 また瞬間移動か!?


 一体どこに……。


 猛烈に嫌な予感がする。


 僕は奴のプレッシャーを探る。真下っ!戦場か!いや、これは僕らの陣営の方だぞ!


 姉さまが僕と轟炎の間に立ちはだかる。


 姉さまが悲鳴のような声で、



「オルター行って!ここは私がっ!」



 一人轟炎に立ち向かう。


 僕は返事をしながら技を放つ。



「わかった!任せる!“獣人神拳・雷獣”アニマルフィスト・らいじゅう!!!」


 

 雷となって地面へと落ちる。



 そこで見た光景は……。 



 吹き飛ばされた野営地と、気絶したリリアンを小脇に抱いた邪神アラクの姿だった。



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