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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
蓬莱大陸編
344/379

戦闘開始


「姉さま、敵は?」


「約五十万、と言ったところね。右に十五万、左に十五万、中央に十五万。後ろの本体が五万」


「こちらは全部で四十万か。一対一なら龍の方が白虎たちより強いというから、厳しい戦いになるかな」


「ええ。私達が参入しなかったら、どうかわからなかったわね」


 姉さまも僕も、自分達が負けるとは思ってもいない。


 目の前に広がるのは蓬莱山の南の平野に展開した龍、白虎族の陣形。


 僕達は小高い丘に陣地を構えている。


 白いミスリルの鎧を着た白虎の将軍がテントから顔を出す。


「始まったか」


「ええ。敵、進軍始まりました」


 将軍は頭を下げる。


「では打合せ通りよろしく頼む」


「はい。お任せを」


 白虎軍の先頭の歩兵は人族だ。


 それに対し、龍族の先頭はゴブリン、ホブゴブリン、オークだ。


「明らかに向こうは闇に落ちてるね。それを隠す気もないらしい」


 風がなびき姉さまの赤い髪をなで、通り過ぎていく。


 姉さまは目を細めながら吐き捨てるように、

 

「力ですべてを支配しようとしているのよ」


「まあ、それならそれで。手加減無しで叩きつぶせる」


 姉さまはそれに頷くと、前方の龍の軍勢を睨みつける。


「お、動いた。そろそろ来るわね」


「最初から全力で行こう」


 僕の言葉に姉さまは頷き、


「ええ。勇者の力、見せてあげるわ」


 と、不敵に笑った。


 僕とその仲間たちは右翼に配置された。


 が、僕らは遊撃隊としてある程度自由に行動することを許された。


「おそいにゃ、もう敵が来るにゃ」


 右翼の先頭へと移動した僕らをみんなが迎える。


 皆一騎当千のつわもの達だ。ゴブリンなどは相手にもならないだろう。


 ラフェとスカイヤは本陣にいる。


 何やら最初は歩兵同士の戦いから始まるらしい。


 龍化や白虎化できる者たちは数が少なく、本陣を守るために残るのが通例だという事だ。


 激しいドラの音とともにお互い進軍が始まる。


 ゴブリンが、オークが得意の得物を手にし、こちらに迫って来る。


「全軍、槍をかまえよ!」


 こちらは槍を構え、迎撃する姿勢だ。


 僕は、


「姉さま!」


「オルターいくわよ!」


 僕と姉さまが先頭に躍り出る。


「最初から飛ばしていくわ!」


 姉さまは聖剣と神刀を構え、僕はヒヒイロカネの刀とトンカチを取り出し、闘気剣を作り出す。


 気と魔力を練り上げる。


 ゴブリン、ホブゴブリン、オークが迫って来る。


 その醜悪な面構えを睨みつけながら、僕と姉さまの体から純白のオーラが立ち昇る!


 頭上に振り上げた剣の先から光の柱が四本、天に向かって轟いた。



 そして僕と姉さまは光の柱を振り下ろす!



 僕と姉さまの言葉が重なり響く。



「「“真竜・勇者の一撃”ドラゴンロードブレイブソード!!!」」



 右手で放ち、一瞬間をおいて左手を振り下ろす!



「“ダブルクロス”!!!!」



 僕と姉さまの本気の一撃が敵の右翼に突き刺さり、轟音と共に一瞬で敵右翼は壊滅した。



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