表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
蓬莱大陸編
339/379

襲撃


「敵襲!敵襲だ!」


「ええい見張りは何をやっていたんだ!」


「空から来たんだ!見えるわけがない!」


「国境の警備隊は一体何をっ」


「北からだ!山を越えてきた!」


「龍化できるものは空へあがれ!竜だ!竜族が来たぞ!」


「なぜ竜族がっ!?」



 処刑の前日。

 

 深夜に私たちは龍族の本拠地、白聖城へ夜襲を掛けた。

 

 先に陽動で動いたラフェと、その背に乗りランスを構えたミモザの単騎による空襲で、眼下に見える龍の本拠地、白聖城は大混乱しているのが見てわかる。


 今回は戦闘が主目的ではないので、メンバーは私アンフィ、スカイヤの背にマナとミオ、白雪。

 ラフェの背にミモザだ。その他のメンバーは白虎の国へ置いてきた。


「わらわが兵の気を引く。その間に頼む」


「無茶しないで、二人を助けたらすぐに戻る」


 そう言い、私は呪文を唱える。 


 

――――神級光魔法“武装天使鎧”(アームドエンジェル)



 私の体の鎧が白く輝き、背中に天使の翼が生える。


 そして竜体のスカイヤの背から飛び降りる。


 スカイヤの背に設置された鞍からマナが、


「気をつけて!白雪は私たちに任せてください!」


 その言葉を背に受けながら、


「ああ!」


 私は眼下の城、目指すは東の塔。白雪に教えてもらった王と王妃の監禁場所へ高速で移動する。


 早さが勝負だ。


 白い閃光となって塔へと落下する。


 そしてスカイヤから飛び降りたもう一人、白雪が龍化する。


 月夜に突如現れた純白の龍は、その鱗を煌めかせながら言い放つ。


「兵達よ!剣を収めなさい!龍の国は神代より連なる正当な王の物。決して黒龍族の物ではない!」


 動揺と共に戦場が一瞬凍り付く。


 その隙に。


 そのまま塔の最上階、天井部分を、“聖光星爆斬”(ギャラクシーブレイク)で吹き飛ばす。


 居た!


 白髪の老人と、壮年の女性だ。

 

「碧炎王とお見受けする!失礼!」


 私は急ぎ着地するとそのまま、驚いている二人の手枷と足枷を神刀をふるい破壊する。


「そ、そなたは一体……」


「説明は後です!引きます!龍化して空へ!空の青い竜の背に乗ってください!」


「み、味方なのか、ああ、分かった。いくぞ」


 さすがに王だ。判断が早い。


「は、はい」


 二人は巨大な龍へと変化し空へと飛び立つ。


 私は最後に飛び立ち二人の後を追う。


 空には色とりどりの龍達が空へと上がっているが、

 

「し、白雪様が生きてらした!俺は白雪様に着く!」


「お、俺もだ!」


 どうやら白雪は死んだものとして扱われていたらしい。


 大した人気だ。


 これなら城の奪回もできるかもしれない。


 私がそう思ったその時、私の後ろで殺気が膨れ上がった。


 次の瞬間私の体を電撃が駆け抜ける。


「かはっ」


 油断した。


 私は上へと飛びながら、今攻撃してきた方向へと体を反転させる。


 黒い軍団だ。


 黒龍か!いや、こいつは……。


「誰かと思えばこの前の竜族どもか!!!させぬ!わが王の邪魔をされてたまるか!」


 猛スピードで追撃してくる。


 私は上へあがるのを諦め、空中で静止する。


 ここは私一人で黒龍達を押さえ、皆が逃げる時間を稼がなければ。 


「誰かと思えば!ハッ!この前尻尾を巻いて逃げて行った黒龍か!」


「ぬかせっ!」


 その目は赤く爛々と輝き、黒い巨体は月の光を反射し滑らかに空を飛ぶ。



「たかが人族が、大したことをほざくな。すぐに我が爪で引き裂いてくれるっ!」



 私は両手に聖剣と神刀を構える。

 聖剣と神刀が月の光を受けて白く輝く。


 そして言い放った。


「いいだろう、お前の相手は私だ。この勇者アンフィが受けて立つ!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ