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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第二章
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竜の試練6

 つるつるの岩肌を滑り落ちる。

 長い時間をひたすら滑り落ちる気がしたが、実際には一分もかかってないだろう。


 僕は盛大な音を立てて水の中に落ちた。


 やばい!さすがにフル装備だと水に沈む。頭の中がパニクって手足をバタバタさせる。

 あ、足が付いた!

 落ち着いてみると水は胸あたりまでしかなかった。

 と、目の前に何かが落下してきた。


 そして水しぶきをあげながら水の中に落ちた。


 その何かはその場で立ち上がった。


「ご主人様いたにゃー!」


 ミオだった。

 そのままぎゅーっと抱きしめられる。

 この位置はやばい!

 おっぱいがもろに顔の前に来てる!

 やわらかいおっぱいがむにゅぅぅと僕の顔で押しつぶされる。

 でも息ができない!

 でもこの感触をもっと味わっていたい…

 あ、…でも意識がだんだん…

 じたばたじたばた…じたばた…じた…ば…

 ……

 …



 ***




 僕はミスリルをトンカチで叩いていた。


 ミオはしゅんと小さくなっている。

 気絶した僕を水のないところまで移動させた後、なんとか僕を蘇生してくれたらしい。

 黒パンと干し肉で晩御飯を済ませ(袋は耐水の魔法もかかっているので中身は濡れていなかった)、僕はちょうどいい機会だったのでミオの鎧を作っている。


 ミオのおっぱいの破壊力は強すぎる!


 ファンタジーでよくあるビキニアーマーではなく、もうちょっとしっかりした、帯のような感じで胸を覆っている胸当てだ。

 セットで小手とすね当て、腰回りも作る。

 ミスリルのインゴットを全部使ってしまうがまあいいだろう。

 総ミスリル製。金額としたらいったいいくらになるか見当もつかない。

 ミスリルの鎖帷子だって目が飛び出るほどの値段がする。

 しかしミオの装備だし、一切手加減はできない。魔力も通常より気持ち多めに込めてみる。効果があるかはわからないけど。

 ミオは武闘家なので、あまり動きを邪魔するような作りにはできない。

 ティーリンがいないので、自動サイズ調節にはできないが、まあそのへんは合流後でやってもらおう。

 鎧は剣ほどすぐには作れない。それでも普通の人間の鍛冶屋よりは全然早い。

 ついでにオリハルコンで爪を作る。これも作りが複雑なのでちょっと時間がかかる。

 使ってない時は腰に収納できるように皮で鞘も作る。


 と、ここで僕の眠気がマックスになる。

 12歳の僕にはこの辺が限界らしい。


「ミオ、ここで寝よう。」


 作りかけの防具を全部しまって、ミオの横に移動して横になる。ミオが後ろからくっついてくる。


「おやすみにゃぁ」


 と言ったのが遠くなる意識の中で聞こえた気がした。


短いけど、キリが良かったのでこの辺まで。

今日の夜か明日に一日2回更新できるように頑張ってみます。

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