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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第九章
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魔神迷宮38

ぎりぎりですみません。プチスランプに入ってまして短いですごめんなさい。

13日分の更新になります。


“真竜・勇者の一撃クロス”は、ストーンウォールを砕きながらウルヌスに向けて一直線に向かっていく。


 突然ウルヌスは天井に向けて真上に伸び上がった!


 しまった! そんな避け方があったのか!


 それでもウルヌスの尻尾の付け根に当たり、Xの字にウルヌスの体を消滅させる!


 ウルヌス本体は羽ばたき、空中に逃れた。


 尻尾は千切れ、それでも六本の腕がまだ残っていて、ハルバードも六本健在だ。


 しかし僕は技を放ったまま固まる。


 やはり腕がピクリとも動かない。


 するとウリシュナが体を傾け、そこをミモザが回復魔法を唱えながら駆け上がって来た。


 姉さまがウルヌスの正面に飛び、一対一で向き合う。


「私が相手よ!」


「今の攻撃は驚いたぞ。しかしどんなに強力な攻撃でも当たらなければ意味はない」


 くそっ体がだるい。


 意識が飛びそうだ。


 おそらく僕の魔力が尽きようとしてるのだろう。


 ミモザが僕の体に触れ、超級の回復魔法を発動させる。


 僕の体から痛みが消えていく。


 右手を動かしてみる。


 よし、動く!


 僕はそのまま腰の袋からマリーナにもらったエリクサーを取り出し一気に煽った。


 魔力が急速に回復していく。


 ウルヌスは姉さまを無視し、地上へ降りてくる。


 すると液体に戻った尻尾分の魔銀が、ウルヌスの体に吸い寄せられるように動き、また尻尾を作り上げていく。


 僕はミモザに目で感謝を伝えると、ウルヌスに向き合う。


 ミモザは地面に飛び降り、少し下がる。


 くそっまた振り出しだ。


 僕も回復したが、ウルヌスも元の姿に戻ってしまった。


 通常の“勇者の一撃”ならいけるか? 


 “クロス”は振り切ってしまうため誘導が効かないが、普通の“勇者の一撃”なら、誘導が効く。


 僕がそう思って放とうとしてると、姉さまが話しかけてきた。


『今はダメ、警戒している!』


『わかった……』


 僕は“勇者の一撃”を放つのを諦め、もう一度鞍に座るとカタナを鞘に戻し、ランスの柄を握る。


『ウリシュナ、何かないか』


『近づけばあのハルバードで一瞬でミンチにされるだろう。遠くから攻撃を当てるのが妥当か……』


 やはりそう言うことになるか。


 よし、ではこれならどうだ。



――――神級魔法“アブソリュート・ゼロ”



 僕の前に出現した氷の玉から、凍てつくレーザーがウルヌスに向かって放たれた。





 

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