魔神迷宮35
すいません、今日は頭痛がひどくすこし短いです。
そのままアンフィは隣の魔神王バルガに斬りかかる。
呆気にとられ、動きが止まっているバルガに神剣と聖剣を振るい、首を二本斬り落とす!
そこでバルガは反撃しようとアンフィの方を向きハルバードを振り上げると、アンフィは後方、僕らの居るほうへジャンプしハルバードの射程圏から出る。
ハルバードは虚しく空振りする。
忌々し気にウルヌスが言う。
「勇者だとっ……。神が作り出した殺戮兵器か!」
白い翼を背中に生やしたアンフィが空中に留まりながら答える。
「そうよ。人間に仇なすものはこの私、勇者アンフィが排除する! 覚悟なさい!」
僕とウリシュナはここでマモンに攻撃する!
「ランスチャージ!」
マモンはハッとこちらを見たがもう遅い。
虹色に光るランスが、その穂先をマモンの心臓へ向け放たれた!!
マモンは何とかその攻撃を避けたが、しかし完全には避けきれず、ランスはわき腹をえぐる。
銀の血が傷口から吹き出た!
そのままウリシュナが爪に闘気を纏わせマモンに攻撃する。
マモンは何とかハルバードで攻撃を防いでいく。
だんだんと僕もランスの扱い方が分かってきた。
今ならランスで技を使えそうだ。
僕は集中する。
ウリシュナと打ち合っていて僕の動きは目に入っていないようだ。
今がチャンスだ!
僕はマモンに向けて狙いを定め、虹色のランスで技を放つ!
――――“ 真竜・流星突き ”!
ウリシュナの攻撃を捌くことで手いっぱいだったマモンに、“真竜”の威力を乗せた“流星”の連続技が決まりマモンを蜂の巣にしていく!
マモンが驚愕の顔で僕と目が合う。
最後の一発をマモンの頭部に決めると、全身を爆発させマモンは爆ぜた!
銀の雨が降り注ぐ。
ウリシュナはそこで一旦後方へジャンプし距離を取る。
残りは首が三本のバルガだけだ。
ウルヌスが言い放った。
「くくく。我はわずかな時間さえ稼げればよかったのだよ! 魔銀を司る闇の意志よ。我に従いその身を捧げよ!」
――――暗黒魔法“魔銀変化”
魔銀と呼ばれた銀の液体はウルヌスの体を渦を巻き覆っていく。
ウルヌスの体が魔銀を吸収し盛り上がっていく。
でかい!
ウルヌスは見上げるほどの巨体になってゆく。
ムカデだ。
大きなムカデと言う表現がぴったりくる。
足は全部手になっている。
なんというおぞましい姿だ。
――――暗黒魔法“武具生成”
その起き上がっている手のすべてに、黒いハルバードが生まれその柄を掴む。
「ぐふふ。我はこの姿で神々の追撃を振り切り、何体もの神を切り伏せてきたのだよ」
ウルヌスは言い放った。
「たかが人間が我に敵うと思うな。調子に乗るなよ。すぐに切り捨ててやろう」