魔神迷宮32vs魔神王ウルヌス
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僕はそのまま虹色のカタナを、ウルヌスに向かい袈裟懸けに振るう!
ウルヌスが避けたところをそのまま斬り上げる。
それも避けられた!
僕は次々と斬撃をいれていくが、ウルヌスはすべて避けていく。
「どうしたどうした。全然当たらないぞ」
くそっ遊ばれている。
まるで次にする行動を読まれているようだ……。
ん? 行動を読む?
そうか!
僕は左手の人差し指の指輪に魔力を通す。
額に魔力で作られた第三の目が見開く。
そのまま上段から斬り下げる!
ウルヌスは右にかわそうとしてる!
僕はそこから斬撃を右に軌道を変える!
「ムッ」
ウルヌスはそのまま後ろに下がったが、僕の攻撃が左腕をかする。
パッと黒い血が左腕から飛ぶ。
よし。きちんと当たれば斬撃も有効だ。
「なるほど。神代の装備を持っているという事か。これでは上の階のやつらは手が出ないのも納得だ」
僕は少し衝撃を受ける。
喋る余裕があるのか!
「では我も本気を出すとしよう。出でよ“ゴッドブレイカー”」
ウルヌスの右手から漆黒のハルバードが出現する。
いや、よく見ると黒く虹色に光っている。
これはまさか。
「神代の装備は、なにもお前の専売特許というわけではないぞ」
ヒヒイロカネ製か!
くそっ僕は下がりながら呪文を発動する。
――――竜魔法・変化“古澤勇”
二十八歳の僕になる。
十二歳の肉体で勝てる相手ではない。
「ほう。少し変わったか? まあよい。我が武器の錆となるがよい」
ハルバードを横薙ぎにする。
僕はカタナを両手で持ち、その攻撃を受ける。
いや、受けられない。
力で薙ぎ払われ、そのまま吹き飛ばされる。
斬られたわけではないからダメージはそれほど喰らっていないが、何回転も地面を転がる。
ミモザが走り寄り、回復魔法を掛けてくれる。
「ミモザありがとう」
「はい。いくらでも回復します!」
僕は頷くとウルヌスに向かい走りながら技を繰り出す。
“流星彗星斬り”!
流星剣を彗星斬りに乗せ、ウルヌスに向かい放つ!
遠距離からの斬撃の連打だ!
ウルヌスはそれをハルバードで防ぎ、切り捨て、一発も喰らわず防ぎきった。
僕の額から汗が流れる。
これが神代の存在の力だというのか。
ではこれならどうだ!
――――超級魔法“バーニングエクスプロージョン”
を、魔法で強化し通常四つの炎の玉を、二十発まで増やし、さらに威力も神級まで上げて放つ!
「喰らえっ!」
二十発の炎の玉がウルヌスに向かう!
ウルヌスが言い放つ。
「効かんわ! カッ!!!!!!!」
炎の玉はそのウルヌスの掛け声とともに半数が消滅した。
残りはすべてハルバードで捌ききる。
半数消されたことに衝撃を受けつつも、僕は連続して魔法を放つ。
これならどうだ!
――――神級魔法“エターナルフレア”
高温のフレアがウルヌスに向かい放たれた!