表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第九章
166/379

魔神迷宮28


 僕は皆が食事と夜営の準備をしてる間、マジックアイテムの鑑定をしていた。


 ミオは鑑定に飽きたらしく、ご飯の支度を手伝っている。


 それにしても金貨が多い。


 僕は今、小道具系のマジックアイテムを鑑定している。しかしやっぱり武具と違い、戦いとは関係ない物ばかりだ。


 たとえば常に大気中の水分から水を吸収するティーポッドや、虫よけの効果の掛かった指輪、痛みを一切感じなくなるベルト。


 ベルトはいい性能だと思うけど、戦闘には役に立たないなぁ。


 痛みがないと怪我を負っているのかもわからなくなっちゃうし。


 僕は金貨の山をまた崩していく。


 すると金貨の一番下に、宝石で装飾された小さく豪華な宝箱を見つけた。


 おそるおそる開けてみる。


 指輪が三つ入っている。


 これは……。


 ヒヒイロカネで出来てるぞ全部……。


 見た目は、目が中心にあるすこし不気味な指輪、骸骨の指輪、鳥が彫られた指輪だ。


 早速鑑定する。


 一つ目は……。


 

 名称:魔眼の指輪


 鑑定:魔力を流し込むと額に第三の目が開き、三秒ほど先までの未来を見ることが出来る。



 これはすごい。残りの二つにも期待が持てる。


 二つ目は、



 名称:破壊の指輪


 鑑定:対象に向け指輪に魔力を込め『破壊』と言うと、対象を破壊できる。抵抗されると無効。



 うおお。物騒な指輪出てきた。こんなものが世に出たら大変だ。

 

 だから僕が装備しよう。


 うむうむ。


 さて最後のは……

     

 

 名称:再生の指輪


 鑑定:指輪をはめた手で魔力を込め触ると、怪我を負った箇所を再生することが出来る。



 これもすごい……。


 再生のスキルを他人に施すことが出来るという事か。


 回復魔法と違うのは再生だから本人の体力を奪って効果を発揮するという事だ。


 今まで通り回復魔法の方が使い勝手はいいかもしれない。


 これの強みは呪文を詠唱する必要がないという点かな。


 よし。


 この三つの指輪は全部僕が装備することにする。


 役得役得……。 



 そして僕らは晩御飯をちょっと豪華に食べる。


 明日勝てばもう食料は必要ないからね。


 リヴァイアサンの肉も入れての豪勢なシチューだ。


 僕らはお腹いっぱい食べ、明日へと備える。  


 みんなの士気は高い。


 今まで犠牲が出ていないという点と、新しい魔法の武具を着けているからだ。


 見渡す仲間全員が何かしらの魔法の武器や鎧を装備している。


 そして戦うのは神代の敵だ。


 勝てば自分も伝説に名を残せる。


 否が応でも士気は高まる。


 そんな兵士たちを見てると、僕もがぜんやる気が出てくる。

 

 しかし今は休息する時だ。


 今日はもう簡易テントで休むこととしよう。


 僕は、そそくさとやって来たミオとユウカに挟まれて横になった。


 いや、寝れないよね!?


 休めないよね!?


 この状況では!


 ……。


 ……。


 ぐっすり寝れました。 

 

 一時間後に。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ