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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第九章
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魔神迷宮13


 僕はミオの方を見ると、ミオは一対一で魔神王パゴスを相手取っていた。


 だがパゴスは無傷で、ミオは小さい傷をいくつも作っているのだが、それは自動回復のスキルでふさがっていく。


 若干ミオが押されている感じか。 


 僕は土竜王の姿のままパゴスに近づき、殴りかかる。


 パゴスは後ろに跳んでそれをかわした。


「ミオ、助太刀するよ」


「にゃ!」


 僕はパゴスを追いつつ技を繰り出す。


“流星彗星拳”メテオコメットフィスト!!

   

 “彗星”の飛ぶ斬撃が“流星”の連撃に乗り、パゴスに向かって放たれる。


 パゴスは避ける! 


 紙一重ですべての攻撃を避けていく!


 流星彗星拳は洞窟の壁に当たり轟音と共に壁を削っていく。


 これを初見で避けるのか!?


 ああそうか! 


 目がないからツノあたりを触覚にして近づくものをすべて避けているのか!?


 そこへマリーナのエターナルフレアがパゴスを襲う。


 間髪入れずティノとセラフィのライトニングが追撃する!


 パゴスは避けられないと悟ったのか腕を自分の前で交差させて防御する構えを取った。


 そこへリリアンの放った“チェインバインド”がパゴスを鎖で固定する。


 マーガレットが魔力を込めた矢を放ち、カズマも“剣戟両断”(ソードクラッシュ)で遠くから斬撃を飛ばす!


 よし、このタイミングならいける。

 

「ミオ下がって!」


「わかたにゃ!」

 

 ミオが後ろへ下がる。


 そして僕はマリーナが放ったエターナルフレアが当たった瞬間に技名を叫ぶ!


“真竜攻撃”ドラゴンロードアタック


 僕自体が白い弾丸となりパゴスに向かって放たれる。 


 竜体での“真竜”の攻撃だ!    


 かすっただけでも大ダメージを与えられる!


 そして今パゴスは防御の姿勢と、リリアンの“チェインバインド”で体が固定されている。


 そこに白い弾丸と化した僕がパゴスにぶち当たる!



 何の抵抗もなく、魔神王パゴスは粉々になり吹き飛んだ!


 



***





 僕らは洞窟を逆にたどり城に戻り、今日も城で休むことにした。


 戦闘があった最奥の部屋は卵の残骸と白い死体が散乱してるから、さすがに僕も長時間居たくない。


 謁見の間に戻り、後続の全員が合流するのを待つ。


 すべてのチームが問題なく続々とやって来た。


 今日も若干の負傷者は出たものの、一人も欠けることなく合流できた。


 僕は魔法で出入り口を閉じる。


 これで安心だ。


 今日の食事はスープと黒パン、そして串に刺さった肉だ。


 さすがに疲れた。


 食べ終わったら簡易テントを作り今日はもう休もう。


 ティノとミオに挟まれながらだけど……。  


 あと六階層。


 まだまだ先は長い。

 

 油断せずに行こう。

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