竜の試練3
ミオの頭の横の髪を手ぐしで梳く。
ミオは僕の手に頭をこすりつけるように動く。この感触、間違いない。ミオだ。
「えへへ、やっぱりご主人様にゃん。」
ミオは日本に居た時に飼ってたメインクーン種の猫だ。
「ミオ、どうして人の姿に? 」
僕はあぐらをかいて座ると、ミオは頭をあぐらの上に乗せてなんか幸せそうだ。
ミオが仰向けになって、体が全部見える。毛が生えていないところは胸からおへその下までかな?
それ以外は顔以外毛におおわれてる。
仰向けなので、でっかいおっぱいは丸見えだ。
「ミオはここに来てすぐ豹人というのに進化したにゃん。」
そういえば、この世界の魔獣や幻獣は進化することがあるってマリーナは言ってたっけ。
「ミオ、かなりデカいぞ。今何歳? 」
「こっちに来てから、冬が12回あったにゃ。」
「そこは同じなんだね。てことは、日本では7歳だったから、19歳? 外見もそのぐらいだ。んー。…ひょっとしてミオはメインクーンのままこっちに来てる…? 」
「ん?そうにゃんよ?ご主人様はすごく縮んだにゃ。でもオーラが同じだからすぐわかったにゃん。」
オーラ? 闘気ってことかな? 後でその話も聞こう。
「女神さま、女の神様に会わなかった? 上も下も青空の場所で」
「女神様? 会ってないにゃ。でも、白いひげのお爺さんにはあったにゃ。なんか欲しいものは何かって」
「なんて答えた? 」
「病気にならずに長生きしたいだにゃ。」
「なるほど。」
「ご主人さまは12歳になってるにゃ。あ、魔力がすごいにゃ。さすがご主人様にゃん! 」
あれ? 僕はギルドカードとか見せてないよね? あれ?
そうだ、首にしてる鎖をたぐってみる。うん、ギルドカードはここにあるな。とすると?
「ミオ、どうして僕の魔力が高いとかわかるの? 」
「白いお爺さんにもらった鑑定ってスキルを使ったにゃ」
えっなんだって!? それ、確かすごい貴重なスキルだったはず。
そこでふと思いついて、もう一回僕を鑑定してみてもらう。
僕はミオを凝視する。
「したにゃんよ。ゴロゴロ」
僕はミオをなでながらギルドカードを見てみる。
オルター 12歳 男 種族:人 LV:??
職業 :鍛冶師
体力 :390
筋力 :550
防御 :220
魔防 :520
敏捷 :750
魔力 :54349550
闘気 :20
属性 :地水火風空
スキル :模倣lv10/体術lv9/心話lv10/剣術lv9/斧術lv9/鎚lv10/魔法lv10/召喚lv10/鍛冶lv10/木工lv8/彫金lv10/結界lv10/鑑定lv10
おお。やった! “模倣”がちゃんと仕事して、スキルの最後に“鑑定”が追加されてる!
あ、僕のレベルが?? なのは魔法の数値がおかしいからだね。これはしょうがないらしい。
よし、さっそくミオを“鑑定”してみる。
ミオ 19歳 女 種族:豹人 LV:43
職業 :武闘家
体力 :710
筋力 :690
防御 :450
魔防 :1650
敏捷 :1250
魔力 :10
闘気 :980
属性 :地風
スキル :自動体力回復lv10/長寿lv10/鑑定lv10/爪術lv10/体術lv7/闘気lv8/気配察知lv10/雄叫lv10
うお。僕の前に半透明のウィンドウがでて、ステータスが表示された。
これはすごい。で、ステータスは…魔力以外はひとつも勝ってない。ていうか全体的に高くないか!?
このスキル構成にこのステータス、かなりチートくさいな。
あとでスキルを模倣してもいいか聞こう。…って、僕のほうが全然チートだった!
「んー。それでご主人様はなんでここに来たにゃんか? 迷子かにゃ?」
「ああ、エンシェントドラゴンに呼ばれたんだよ。ここの火口まで行かないといけないんだ。」
「この先は竜がいっぱいいるから大変にゃ。でもこれからはミオがいるから大丈夫にゃんよ!」
ミオは勢いよくぱっと立ち上がった。おおきなおっぱいがぷるるんと揺れる。
「あ、ご主人様、今日の夜までまってにゃ。猫族の集会があるにゃんよ」
僕は頷いた。猫族の集会? これは面白そうだ。
今日はアクセスが多かったので頑張って書き上げました。
短くてごめんなさい。もしよかったら感想とか頂けると励みになります。
よろしくお願いします(ぺこり)
あとステータスは今後ちょっと変える事があるかもしれません。
勢いで書いてるので…