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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第九章
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魔神迷宮8 ミオvsグレーターデーモン

今日はもう一度更新します。



 ミオはグレーターデーモンに向けて走る!


 違う個体だということは分かってはいるのだが、目の前で生徒たちを殺されたときに味わった絶望は忘れる事は出来ない。


 ミオの体から薄青いオーラが立ち昇り、それが橙色に変わっていく。


 それと同時にミオの体が二重三重にもブレて残像が発生する。


――――“幻影攻撃”(ミラージュアタック)

 

 グレーターデーモンは大斧を振りかぶり真横に薙ぎ払うがミオはそれをジャンプでかわし、頭上を過ぎたあたりで空中で体をひねって方向転換する。


 そして空中に居るまま、後頭部に向け次の技を放つ!

 

“捨て身ひっかき”(マシンガンスラッシュ)!!


 腕に体中のオーラが収束していく!


 しかしグレーターデーモンはその巨体には似合わない速さで横に転がると、ミオの技はかわされてしまう。 


 ミオはそのまま着地し、休む間もなくグレーターデーモンに斬りかかる。


 グレーターデーモンは器用に大斧で防御する。


 ミオの爪とグレーターデーモンの大斧が打ち合う音が響いてこだまする。


 全くの互角だ。


 焦れたグレーターデーモンが翼をはばたかせ、後方へ飛びあがる。


 しかしミオは逃がさない!


 空中を駆け上がり、追撃の攻撃を放つ!


“彗星斬り”(コメットスラッシュ)


 飛ぶ斬撃がグレーターデーモンの羽を突き破り、飛行を妨げ、その場で墜落させた。


 ミオはその一瞬を逃さない!


 空中からもう一度技を放つ。


“捨て身ひっかき”(マシンガンスラッシュ)!!


 ミオはグレーターデーモンの右手首一点に攻撃を集中させる!


 一撃二撃! 三撃四撃! 五撃六撃! 七撃八撃!!!


 グレーターデーモンの手首を切り飛ばした!


 グレーターデーモンはたまらず大斧を下に落とし、後方に飛ぶ。


 ミオは追撃する。逃がす気はない。


 グレーターデーモンが口を開た。


「ゴウアアアアアアアアア!!!」


 衝撃波が空間に波紋を広げミオに襲い掛かる!


 しかしミオは雄叫びで相殺する!

 

「にゃおおおおあああああ!!!」


 ミオの体から橙色のオーラが濃く立ち昇る。


“捨て身ひっかき”(マシンガンスラッシュ)!!


 ミオの渾身の“捨て身ひっかき”がグレーターデーモンを削っていく!


 グレーターデーモンは壁にぶつかるが、ミオは“捨て身ひっかき”をやめない!  


 黒い血をあたりに撒き散らしていく。


 腕を、胸を、腹を、腿を、足を、喉を、そして最後に心臓にオリハルコンの爪を突き入れた!



 ミオが爪を引き抜くと、グレーターデーモンは口と胸から盛大に黒い血を吹き出し、うつ伏せに崩れ落ちた。



「オマエ……ハ……ツヨスギル……」



 最後にそう言うとグレーターデーモンは動かなくなった。



 ミオは上を向くと勝利の雄叫びを上げた。



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