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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第九章
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魔神迷宮4

夜にもう一度更新します。


 食堂で昼食を食べた後、僕らは解散した。


 カズマは迷宮でもっともっと強くなるだろう。木刀だけで負けなしだったのは伊達ではない。


 彼には剣の才能がある。


 腐っても剣神の名を継いだだけはある。


 ラフェは二体のレッドドラゴンにも話をしてくると言うと、行ってしまった。


 今日は学校が休みの日だ。


 僕はひとり王宮へ向かう。


 ミモザに会うためだ。


 城に着くと豪奢(ごうしゃ)な応接間に通され、しばらくするとミモザがやって来た。


「オルター様」


 淡いベージュのドレス姿だ。ミモザの水色の髪によく似合っている。


 僕がそう褒めるとミモザは、


「ありがとうございます」


 と、頬を染めた。

 

 いつの間にか召使もいなくなっている。 


 僕はたまらずミモザを抱きしめると、ミモザは瞳を閉じる。


 僕は顔を近づけ、ミモザにそっとキスをした。




「ミモザ、魔神の事は聞いてる?」


 僕らはソファに座っている。さすが王宮のソファだ。座りごこち抜群だ。


「はい。明日の朝、私もオルター様についていきます。カレン達も」


 そうか、ミモザが来るという事はカレン達も来るという事か。


 これは心強い。


「良かった。これでまた一緒に居られるね」


 ミモザはにこにこと答えた。


「はい。ずっと一緒です」


 ああ、もうやっぱりミモザは可愛いな。 


 僕はもう一度ミモザにキスをした。



 それからしばらく庭園を二人でとりとめもない会話をした後、ミモザと別れた。


 僕は学園へ行き、学園の鍛冶施設を使い明日の準備をする。


 残っているインゴットを使い武器を作る。 

 

 これが切り札になるかもしれないし、インゴットのままにしておくのももったいないしね。


 しばらく一心不乱に作っていると、薄暗くなってきたので作業をやめる。


 寮に帰ると先に帰ってたミオ、ラフェと食堂で晩御飯を食べた。


 そして夜。


 僕は寮の外で竜魔法を使いマリーナを呼び出した。


 マリーナはいつものローブ姿で魔法陣から出てきた。


「やあ、オルター久しぶり」


 僕は頷いた。


「お師匠さまお久しぶりです」


「私を呼び出したのは、魔神族の事でだよね?」


 話が早い。


「うん。明日の朝、迷宮に出発するんだ。マリーナもついてきてくれるかい?」

 

 マリーナは頷いた。


「もちろん。それとこれしかできなかったが、エリクサーだ。これは君が分配してくれ」


「わかりました」


 八つある。僕はとりあえず袋に入れる。


 マリーナは行くところがないので寮の僕の部屋で休むことにした。


「おかえりにゃさい!」


 帰ったらミオとラフェが出迎えてくれた。


 なんかそわそわしてる。


 なにかあるのかい?と訊くと、


「ご主人様、今日は十七歳の姿になってにゃ」


「いいけど」


 僕は竜魔法で17歳の姿になる。172センチ49キロ。これが僕の転生前の姿だ。

 

「にゃはは。ではいただきますにゃ!」


 ミオが僕を押し倒した。


 おいおいマリーナも見てるぞ、と言うと、混ざればいいにゃ、と聞く耳持たない。


 …………


 ……


 僕はほんとにぐっすりと寝れました。


 すごく、疲れたので。  



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