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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第七章
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vsスカイドラゴン 3


 僕は人間に戻ると、回復魔法をスカイドラゴンに掛ける。


 このまま死んでしまうと神級魔法もらえないしね……。


 しばらく回復魔法を掛け続ける。


 やがてスカイドラゴンは頭をもたげた。


「どうなったんだ……」


 スカイドラゴンは頭を振りながら身を起こした。


「僕の攻撃で地面に落とされて気絶したんだよ」


「そうか……オレは負けたのか」


 スカイドラゴンは首を垂れる。


「乗れ。オルターと言ったか……。とりあえず戻ろうか」


 僕がスカイドラゴンに乗ると、塔の上まで飛び上がる。


 皆の前で僕はスカイドラゴンの背から降りる。


「「「オルター!」」」


 みんなが駆け寄ってくる。


「やったにゃー!」


 ミオに抱きしめられた。


 背中をバンバンと叩かれる。そしてみんなにもみくちゃにされた。


「助太刀しようと思ったのに、本当に一人で勝っちゃうなんてね」


 姉さまは背中を叩く。


 そこでおずおずとスカイドラゴンが声を掛けてきた。


「ごほん。 あー。オルター?」


 あ、スカイドラゴンの事すっかり忘れてた。


「あ、スカちゃん、神級魔法ですよね!」

 

 僕は気さくに呼んでみた。


「ス、スカちゃん!?」


 スカイドラゴンは僕がつけた呼び名は気に入らないらしい。


「そ、そうだ。全員に授けるから、一人ずつオレの前に来るように」


 僕が一歩前に出る。


「オレの魔法は魂をあやつる禁断の秘術。本体から魂を抜くという魔法だ。抜いた魂はしばらくすると勝手に元に戻る。対象の指定もできる。何者かに憑依されてる場合、その憑依した相手だけを引き離すことが出来る」


 ああなるほど。この呪文で闇の種子だけ抜けばいいんだな。


「呪文の名は“ソウルアタック”相手に触れる必要があるから気をつけろ」


 全員に覚えてもらう。あと念のためこれも聞いておこう。


「技は何かもらえますか?」


 スカイドラゴンは首を横に振り答える。


「技は持っていない。残念だが」


 そうか、ほんとに残念。


 ちょうど全員もらい終わったようだ。


「よし。では帰ろう!」


 スカイドラゴンが、


「それならば送ってやろう。聖王国シーサでいいのか?」


 スカイドラゴンは首を下げ、僕らが乗りやすい格好をする。


 おおー。なんかいいヤツになってるぞ。


「うん。じゃ聖王国シーサまでお願いします!」


 全員が背中に乗ったのを確認すると、スカイドラゴンは飛び上がった。

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