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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第七章
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vsスカイドラゴン

本日一話目の更新です。

終わらなかったので続きは24時前までにもう一度更新します。


「大丈夫ですか?」


 アンリが駆け寄って一無斎に駆け寄り、回復魔法を掛ける。


 超級の回復魔法で一無斎の左手は見る見るうちに再生していく。


「そなた、その歳でかなりの使い手だな」


 一無斎は呆然と言った。


 アンリはにっこりと笑うと、ありがとうございます、と返事をした。


「これで僕らは上へ行ってもいいんですね」


「ああ。だが奴は強いぞ。儂ですら歯が立たなかったからな。負けたら守護者の役割を負わされる。儂の後釜だな」


 そうか。一無斎はスカイドラゴンに挑んで負けたのか。


「僕らは負けません。では行ってきます」


「ああ」


 僕らは五階を後にして階段を上る。



 そして最後の扉を開ける。



 屋上に着いた。どうやらここが塔の最上階らしい。


 風が強い。


 そこに突然影が差すと、目の前に巨大なものが降り立った。


 水色のドラゴン、スカイドラゴンだ!


 大きさはウリシュナより若干大きいか。


 通常の竜種とは違い、体にごつごつとした所がなく、スマートなその体は日の光を受け水色に輝く。


「人間よ。そなたも我が財宝を望むのか」


「そうだ! あなたの持つ光魔法が欲しい!」


「ほう。金銀財宝ではないのだな」


「ああ! 他はいらない!」


「いいだろう。では本気で行くとしようか」


 スカイドラゴンの体色が濃くなっていく。水色から青。そして紺碧に。


 よし。今度は僕の番だな。


「こいつは僕がやる。みんなは下がっていてくれ」


 姉さまが、


「こいつを一人で!? まあオルターが言うならやってみなさい。危なくなったら加勢するわ」


 マナが言う。


「信じてます。でも私も危なくなったらエターナルフレアしますから!」


 僕は頷く。


 皆は下がり、僕はただ一人スカイドラゴンの前に立つ。


「ほう。最強の竜スカイドラゴンの前に一人で立つか」


 スカイドラゴンはギロリと僕を睨む。


「勇気と無謀は違うぞ、まだ幼い人種よ」


「ああ。僕はお前を甘く見ているわけではない。その最強の力、思う存分味わわせてくれ!」


 僕は言い放つと呪文を唱える。



――――神級光魔法“武装天使鎧”(アームドエンジェル)  



「光魔法だと! なるほど。言うだけのことはあるようだな」


「では本気で行こう。簡単に死んでくれるなよ!」


「お前もな、スカイドラゴンよ!」


 僕は武器を構える。右手に虹色のハンマー、左手に古竜の牙だ。それに闘気を纏わせ両手に闘気剣を形作る。


「ほう、面白い。いいぞ、人間! 掛かって来るがいい!」


「オルターだ、スカイドラゴン!」


「我に勝つことが出来たらその名で呼ぶとしよう」


 そう言うとスカイドラゴンは上を向き息を吸い込む。口の端からちろちろと炎が漏れ出している。


 ブレスだ!


 僕には火属性耐性があるからブレスは怖くない。


 全身に力をこめる。


 スカイドラゴンのブレスと同時に僕は技を繰り出す!


“ドラゴンブレス”


“真竜攻撃”ドラゴンロードアタック


 白い弾丸と化した僕は、炎を切り裂きスカイドラゴンの顔に迫る。


 スカイドラゴンは慌てて顔を背け僕の一撃を避けるが、完全に避けることはできず、鼻から目の下まで一直線に切り裂かれ赤い血の花火を散らす。


 間髪入れず、


“真竜・彗星斬り”ドラゴンロードコメットスラッシュ


“真竜・彗星斬り”ドラゴンロードコメットスラッシュ


“真竜・彗星斬り”ドラゴンロードコメットスラッシュ


 飛びながら“真竜”の効果を付けた飛ぶ斬撃“彗星斬り”を連続で放つ!


 一発は足をえぐり、二発は胴体に当たり胴体から血が吹き出し、スカイドラゴンは、苦痛の声を上げる。


「“真竜”のパワーワードだと……お前は一体何者だっ。いや……光魔法と言うことはお前が今代の勇者か!」


「僕は勇者ではない!」


「なんだと」


「勇者の弟、それが僕だ!」


 言いながらも僕は、


“真竜・彗星斬り”ドラゴンロードコメットスラッシュ


 斬撃を放つ。


「弟だとっ、どういうことだっ。なぜこんなにも重い斬撃を連発できるのだ!」


 たまらず空中に飛び上がり斬撃をかわす。



「まあ良い。空中戦なら我が領域。手加減無しでやらしてもらうぞ!」




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