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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第七章
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白亜の塔 6

本日二回目の更新です。


 姉さまと剣神一無斎が部屋の中央に距離を置いて立つ。


「では始めるか」


「ええ、始めましょうか」


 二人が同時に構える。


 一無斎が居合に構え、姉さまは両手に聖剣と神剣をだらりと下げている。


 姉さまが唱える!


――――神級光魔法“武装天使鎧”(アームドエンジェル)


 白い奔流が天に向かい膨れ上がり、鎧に、剣にまとわりつき、防御力と攻撃力を増す。


 そして背中に収縮し翼となる。


「行きます!」


 姉さまが叫ぶ!


 “真竜攻撃”!!ドラゴンロードアタック  


 いきなり本気だ!


 体を白い弾丸にし、一無斎に向かい突撃する。


 一無斎は剣を交差し防御しようとしたが、叶わず、それでも避けようとして体を捻るが、それすら叶わず吹き飛ばされた。


 姉さまは間髪入れずに翼を広げると、聞いたことのない技名を叫んだ!


“聖光翼撃”(ホーリーフェザー)!!  


 背中に広げた翼から何本もの羽が、一無斎に向かって一斉に猛スピードで飛んでいく。


 まるで機関銃のようだ。 


 一無斎は転がって避けようとしたが、羽は軌道を変え、一無斎へ襲い掛かる!


 一無斎は呟いた。


“剣戟結界”(ソードシールド)


 先ほども使った防御の技法か!


 羽は一無斎に向かうが、左手の脇差が次々と羽を弾き飛ばしていく。


“剣戟両断”(ソードクラッシュ)


 さらに居合に構えた状態から飛ぶ斬撃が姉さまに向かう。


 しかし姉さまは剣の一振りでその斬撃を掻き消してしまった。


 一無斎が目を見張る。


 姉さまが気合を込めて叫んだ!


“聖光星爆斬”(ギャラクシーブレイク)


 姉さまもお返しとばかり飛ぶ斬撃を一無斎に放つ!


“勇者の一撃”(ブレイブソード)


 そのまま流れるように次の勇者の一撃を発動させる。さすがに“真竜”の効果は乗せていない。乗せてしまうと塔が崩壊してしまうかもしれないしね……。


 一無斎は“剣戟結界”(ソードシールド)を右の刀でも発動させ、完全な防御態勢だ。


 ギャラクシーブレイクに向かい二メートルほど後ろに押されたが体勢を崩すこともなく衝撃を受けきった。


 だが間髪入れずに放たれた“勇者の一撃”の光の奔流が一無斎の頭の上に打ち下ろされる!


 剣を交差し防ごうとするがさすがに勇者の必殺技だ。そう簡単に受けることが出来ない。


 どうやら刀が持たなかったようだ。


 一無斎の顔が驚愕に歪む。


 二本の剣共に、ひびが入っていく。


 姉さまが地面まで振り抜くと、一無斎の剣が弾け飛んだ!


 “勇者の一撃は”そのまま一無斎の左腕を吹き飛ばし、地面に打ち下ろされた。



「ま、まいった」



 一無斎は敗北を認め、そして決着がついた。




明日はやっとドラゴン戦です!

気合入れて書きます!!

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