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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第七章
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勇者アンフィ vs 鍛冶師オルター 2

夜に時間があったらもう一話アップしようと思います。

 姉さまが言った。


「やるわね! かすらせるぐらいはできるかと思ったんだけど!」


 僕は、


「次はこっちからいくよ!」


 そう言い呪文を唱えた。



――――神級魔法“アブソリュート・ゼロ”



 防御不能の神級魔法だけど、姉さまにはきかない予感がしている。


 竜体の手と手の間に氷の玉が出来、そこから冷気のレーザーが姉さまに伸びる!


 姉さまはしかし、レーザーを避けた!


 ええっ!? 今のレーザーはほとんど光速に近いはずなのに!



 レーザーは地面を這い、地面を凍らせ、はるか向こうの湖をも凍らせていく。



 僕は慌てて呪文を解く。


「視線でバレるのよ! 注意しなさい!」


 なるほど。そう言うことだったのか。


 そして姉さまが技を叫ぶ!



 “聖光星剣”(ギャラクシーソード)



 うっ、しまった。


 竜体だと攻撃を避けきれなくてサンドバックになってしまう。


 僕はあわてて人間の姿に戻る。


 縮む事によって“聖光星剣”(ギャラクシーソード)を何とかかわす。


 僕と姉さまは同時に上へと翼で飛び上がり、剣を交わし、離れ、また剣を交わし、お互い隙を探る。


 二人がぶつかるたびに白い魔力があたりに飛び散る。


 そして同時に技を繰り出した。



 “真竜攻撃”!!ドラゴンロードアタック



 僕と姉さまはお互い白い弾丸になって正面から衝突する!


 そして弾かれて、二人とも吹き飛んだ!


 くっ、よし、ここはミオに技を借りよう。僕は体勢を立て直すと、


 “幻影攻撃”(ミラージュアタック)! 


 分身しながら姉さまに向かって突撃する。


 姉さまはすべての攻撃をさばこうとしたが、さすがにさばききれず、上段から下段に打ち下ろされた僕の両手の攻撃をくらい、真下に吹き飛ばされ地面に激突し小さなクレーターを作った。

  

 そこで領主様が、


「勝負あり!」


 と大声で叫んで割って入った。


 城壁に居た人々がわっと歓声を上げる。 


「私はまだいけるんだけど……」


 ねえさまが起き上がり、悔しそうに領主様に言った。


「いえいえ、これ以上やるといろいろと、その、破壊してしまう気がして……」


 領主様はハンカチで額を拭いながら弁解した。


 確かに山は形を変え、湖は凍ってしまっている。


 姉さまは首をすくめると、剣を鞘へ戻した。


 僕を見上げると言った。


「オルターあなたの勝ちよ!」


 僕は地面に舞い降りると、“武装天使鎧”を解く。


 白い光の羽があたりに舞い散った。


 僕も武器をしまうと、


「一人じゃ無理だったよ。技を借りたミオのおかげだよ」


 と、ミオの方を見て言った。


 城壁の下にいるみんなに向かって手を振ると、ミオもぶんぶんと手を振り返した。



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